三年前の話です。ウチの隣には僕より六歳年上のお姉さん《ゆかりさん》が住んでいて、幼少の頃はよく実の姉のよう可愛がってもらっていました。しかし彼女が中3の受験のころからそのようなこともなくなり、挨拶程度の普通の近所付き合いに次第と変わっていきました。ただ僕も小学の高学年になった頃には彼女に対し憧れというか初恋といった感情を抱いていたことに気がついたのでした。思春期を迎えた頃には自分の部屋の正面にある彼女の部屋を窓越に覗き見て、帰宅後や風呂上がりの着替えをオカズに一人Hなんてこともよくしていました。
僕が高校2年のとき、二階の窓から転落し、右腕と右足首を骨折するという事態になり、市内の総合病院に入院することに。その入院病棟になんと隣のゆかりさんがナースとして勤務していたのです。オペが終わって病室に搬送されてから担当の挨拶にきた彼女を見てびっくり。そのとき一緒に病室にいた親は「ゆかりちゃんがいてくれるんなら安心やわ」なんて呑気なこと言っていましたが、本人にしたら、憧れのお姉さんが白衣で目の前にいて、これからしばらくお世話になると考えただけで嬉しいやら恥かしいやら複雑でした。