あれは、平成6年の6月頃の出来事だった。俺は、会社の前の道路上で後ろから走ってきたスクーターに跳ねられ2ヶ月の入院生活を送っていた。そしてある新人看護師が俺の所に血圧計を持って来て計りはじめた。そしたら新人看護師が突然吹き出し、慌てて血圧計を片付けてナースステーションに戻って行った。そばにいたベテラン看護師も、何があったのか、ビックリしていた。暫くしてまた新人看護師が血圧計を持って来た。ベテラン看護師が「どうしたの」と聞いたら、新人看護師が「幼児用の血圧計だった」と言った。俺は心の中で「いくら精神年齢が低いから、それは無いだろう」と思った。今も何処かで看護師をやっているだろうけど、二度と間違えないようにしてください。○井香織さん。