ある神経内科クリニックへ、女の足の臭いに興奮する性癖を治したいという
理由で受診した時のこと。医師は40前位の女医だった。
女医「今日はどうされました?」
自分A(以下Aと表記)「私は女性の足の臭いに執着し、どうしようもなくなっ
てしまうのです」
女医「そうですか。どうしようもなくなってしまうというのは?」
A「例えば、仕事に集中できなったり、落ち着きが無くなったりしてしまいま
す。」
女医「それは、そのことを考えると興奮してしまうのですか?」
A「はい。そうです。」
女医「そうですかー。他に何か好きなことを考えてみたり、趣味を持つのは
どうですか?何か趣味はありますか?」
A「これといって趣味はありません。暇があると女性の足の臭いをどうやって
嗅ごうか考えてしまいます。」
女医「なるほど。彼女とかはいらっしゃらないんですか?」
A「はい。女性に声を掛けるのが恥ずかしくて・・・。」
女医「その興奮を抑えるためには何かしていますか?」
A「うーん・・・。マスターベーションで紛らわしてます。でもそれをしても
すぐにそのことを考えるようになり、興奮してしまうのです。」
女医「あっそうですか。やっぱり女の人の足の臭いを想像して行うのです
か?」
A「はい。」
女医「彼女がいらっしゃらないと言いましたが、今までに女性の足の臭いを
嗅いだことはありますか?」
A「はい、あります。専門のお店に行って嗅いでいます。」
女医「あー。そういうのもあるのですか。じゃーそこで一応欲求は満たされ
るわけですね。」
A「その場だけは・・・。しかし、そういうお店はここから遠いし金額もバカ
になりませんので滅多にいけません。」
女医「なるほど。そうですよね。時間とか、お金の問題もありますしね。」
A「それに、そこは女の子も目的が分かっているので、そういう意味であまり
興奮しなくなって来たのです。やって当たり前みたいな感じもしますし。
臭いも当たりはずれがあって薄いときもあるんですよね。やっぱり臭ければ
臭いほど興奮しますからね(笑)」
女医「それは大変ですね。このままだともっと深いところに入っていきそう
な気がします。大丈夫ですか?」
A「今のところは。なんとか自分を誤魔化しやっています。」
(中略)
女医「では、欲求と興奮を抑える薬を1週間分出しますので、それを飲みき
ったらまた来てください。」
A「はい。それを飲んだらこの性癖は治るんですね?」
女医「一概には言えません。性的興奮を促すホルモン分泌を遮断する薬です
から、飽くまでも、その性癖が弱くなるという程度でしょう。でも、かなり
抑えられると思いますので、それだけでもかなり楽になると思いますよ。」
A「わかりました。ありがとうございました。」
女医「はい。ではお大事に。」
(1週間後)
女医「何かお変わりありましたか?」
A「多少、集中力が持続するようになったと思います。でも女性の足の臭いを
考えて興奮してしまうことは変わりませんね。」
女医「そうですかー。相当そのこだわりが強いのでしょうね。なかなかこれ
を取り払うのは難しいですよ。マスターベーションの回数はどうですか?」
A「回数はあまり変わってないと思いますが、したあと以前とは違いすぐには
興奮しなくなりました。」
女医「そうですか。それは薬の効果だと思います。しかしその薬を飲み続け
るのはあまり体に良くないので、他の方法を考えましょう。1週間分あれ
ば、結構効くかと思ったのですが、うまくいきませんでしたね。」
A「じゃー、一回薬を止めてしばらく様子を見てみるのはいいでしょうか?」
女医「うーん。恐らくまた元に戻ると思います。根本的に治すにはその興奮
を促すホルモンを分泌できないようにしてしまう方法がありますが、それは
まだ時期尚早ですね。できることならあまりしたくありません。」
A「・・・。どうしようかなー。興奮を抑えるのもつらいしな。」
女医「では一度、思い切ってAさんの願望を叶えてみるのはどうですか?」
A「どういうことでしょう。??」
女医「もしよかったら私の靴の臭いを嗅いでみますか?」
A「えー?いいんですか?」
女医「いいですよ。靴の臭いと、ご希望であれば、足の臭いも直接嗅いでい
いですよ。でもストッキングは脱げませんけど。」
A「あー嬉しいです。ぜひお願いします。夢のようです。」
女医「では、そこのベッドに仰向けで寝てください。私は靴をAさんの鼻に近
づけますから、ゆっくりと深呼吸をするように臭いを感じ取ってください。
はい、じゃーいきますねー。」
A「スーハースーハー。」
女医「ゆっくりですよー。」
A「ハースーハースー。」
女医「では次に足の臭いに移りますね。足の指の付け根を鼻にゆっくり押し
当てますので、同じ用にゆっくり呼吸してください。」
A「スーハースーハー・・・??」
女医「どうでしたか?」
A「望んでいた臭いでしたので非常に興奮しましたけど、あれ?なんかあんま
り気分が良くないですねー。」
女医「そうですかー。恐らく深層心理のなかで何らかの満足感を得、それ以
上要求しなくなったのでしょう。
続けましょう。川島さーん(仮名看護師)。Aさんに川島さんのナースシュー
ズの臭いを嗅がせてあげて。」
川島「分かりました。」
女医「先ほどと同じように川島さんの靴の臭いを嗅いでください。」
A「マジですかー?お願いします。」
川島「じゃーAさん。行きますよぉー。」
A「スーハースーハー。」
(中略)
女医「取りあえずはうまくいきましたね。恐らくあなたの心の中で満足感を
得たのでしょう。」
女医「薬は今回は出しませんが、何か変化があったらまた来てください。」
A「いやー、嬉しいですね。なんか身軽になった感じです。」
私は自分のフェチを治すためにこのような経験(治療)をしたが、あれ以来
女性の足へのこだわりはなくなってきている。
少なくとも、女性の足の臭いを嗅ぎたくて興奮してしょうがないということ
はなくなった。
このような治療をしてくださった先生や看護師さんには感謝しています。