「まさか、自分が・・・」「いったい、どうして・・・」。
ある日突然、エイズウイルスの感染を告げられた20代の女性。
妊婦健診をきっかけに感染がわかった30代の夫婦。
とまどいと恐れ、そしてすぐには受け止めきれない現実に苦しんでいる 。
今、性交渉でエイズウイルスに感染する若者が激増している。
性意識が急激に変化する一方で、エイズについて十分な知識を
与えられていない若者たち。
感染に気づかないまま、新たなパートナーと無防備な性交渉をし、
感染の裾野は思いがけないところまで広がっている。
「このままでは近い将来、エイズウイルス感染者の爆発的な増加は
避けられない」。
厚生労働省研究班は、この春、衝撃的な報告をまとめた。
国内の感染者はすでに推計で、およそ1万8千人。
3年後には3万人を超え、その後も加速度的に増加すると警告している。
番組では、医療現場に押し寄せる若い感染者たちに密着取材し、エイズ
‘感染爆発’前夜ともいえる日本の現状を明らかにする。
そしてエイズが身近な問題となった今、何ができるのか、親の世代、
若者の世代がともに考えていく。