平成15年の東京都のセックスによる感染は、HIV感染者で9割、エイズ患者で7割以上です。
エイズの原因となるHIVは、血液・精液・カウパー・膣分泌液・母乳の中に含まれており、粘膜(尿道[ペニスの先]、膣、直腸[肛門の先]、口の中等)や傷口から体内に入りこむと感染の可能性があります。
つまり、精液や膣分泌液が粘膜や傷口に接触することでエイズに感染する可能性がでてくるのです。
どうすれば予防できるの?
NO SEX(セックスしない)
エイズを予防する最善の方法は、性的接触をしないことです。若すぎる時の性的接触は身体にも良くありません。性的接触をしないという選択も考えてみましょう。
SAFE SEX(安全なセックス)
二人とも感染していないことが確実でお互いに他のセックスパートナーがいなければ、二人の性的接触は安全です。
SAFER SEX(より安全なセックス)
エイズは、コンドームを正しく使用すれば防ぐことができます。必ず、ペニスが膣、肛門、口に接触する前に正しくつけるようにしましょう。また、コンドームには、男性用だけでなく、女性用のコンドームもあります。
オーラルセックスでは大丈夫?
オーラルセックスでは、HIVが口腔内の粘膜と長時間接触しないため、すぐに口をゆすげば感染の可能性は低くなると言われています。
とはいっても、オーラルセックスをして大丈夫かというと決してそうではありません。HIVは傷口から侵入するので、もし口の中に口内炎などの傷口があったりすれば、危険度は増します。
したがって完璧に予防したいならば、オーラルセックスの時でもコンドームやデンタルダム(オーラルセックスでの際に膣に当てる透明で薄いナイロンのようなもの)等を正しく使用しましょう。