懺悔します。
ごめんなさい。直子さん。
中学時代、美しく高嶺の花だった直子さん。
俺みたいなやつとは到底つりあわず
片思いでした。
音楽の時間に縦笛の時間があり、あの頃は
ロッカ-(ロッカ-といっても席の後ろで
鍵もなく棚になっていたやつ)にいつも
縦笛を各自しまっていました。
鮮明に覚えています。
緑色の縦笛の標準の袋でした。
毎週2回音楽の時間があり縦笛を吹いていました。
直子さん。ごめんなさい。
放課後こっそり直子さんの縦笛を家に持ち帰り
縦笛の分解して唾の匂いを堪能しました。
5時間目か6時間目に音楽の時間があった日は
必ず家に持って帰ってました。
自分の部屋に直子さんの縦笛を持って帰った時
最高の幸せでした。
縦笛を分解すると必ず私の手に、直子さんの
唾が付着しました。
その匂いを嗅ぐのが好きでした。
直子さんの唾の匂い、今でも覚えています。
特に縦笛の上の部分の、空洞に鼻を押し付けて
吸いこんでました。
縦笛を舐めると、キスをした気分になり
不思議と自分の唾と交わり、余計に自分の
唾が出たことを覚えています。
最初はそんなことをしていましたが
そのうち縦笛の吹く部分の茶色い芯を毎回
自分のものと交換していました。
そして翌日誰よりも早く登校して戻していました。
縦笛の授業の際も、直子さんが吹いているのをみると
興奮を覚えました。
直子さんとは口をきいたことは数回しかなかったけど
今でも縦笛の唾の匂い、忘れられないんです。