僕は交通誘導警備員で、勤続4年ちょっとです。(27歳未婚)
僕の会社では、みんな(もちろん僕も)警笛をいやほど使っています。
入社から今までずっと寮に住んでいます。
一日の流れは、まず営業所に出勤し、制服に着替えて社用車で現場へ移動。
いつも3~5人で、僕は勤続年数が長くてベテランのため、僕が運転するこ
とが多い。
現場はその時によって様々な場所で、工事現場や大型スーパーの駐車場、た
まに高速道路などもある。
いずれにせよ、警笛はいやというほど使っている。朝8時か9時に始まり、
午前中の時間はほとんどくわえたまま。昼休みをはさんで、午後も休憩時間
を除いて大抵はくわえたまま。これじゃ、まさに唇で仕事しているようなも
のだ。途中、人や車が途切れると警笛を口から離すが、そうでない限りはく
わえている。工事現場なら主にトラック、スーパーなどの駐車場なら車や歩
行者が常に行き来しているのだから、無理もない。
しかし、少しもいやだなどと思ったことはない。長いことくわえていてもよ
いということで、むしろ楽しいくらいだ。いわば、これも一種の唾プレイの
ようなものだ。割に合わない低額だが、それでいて給料ももらえる。警笛は
口につけて使うのだから、もちろん唾がつく。まず少なくとも歯で噛んでい
る箇所には唾がつく。吹き口の先は舌で触るので、ここも唾がつく。さら
に、非常に長くくわえているため、唇の触れている部分全体に唾がつくこと
がほとんどである。だから、楽しくてしょうがない。長い時間にわたって外
に立っているのは多少しんどいこともあるが、警笛をくわえているだけで低
いなりに金がもらえるのだから。唇で仕事をしているといったが、厳密にい
えば唇だけでなく前歯と舌も使っている。前歯は吹き口を噛むことで警笛を
支える役目をして、舌は吹き口に触れたり離れたりすることで音を調節す
る。こうして口と警笛が一体になって役目を果たしている。ただ一つ難点は
ひげが伸びていると邪魔になって警笛をくわえづらいことがあるので、剃る
か短くしておく必要がある。
最後にもう一度、簡単にいえば僕は毎日唇で仕事をしている。社用車の運転
や現場の掃除なども仕事の一部だが、警笛をくわえている時間が9割以上だ
から。くわえている間ずっと唇の内側の常に唾でぬれている部分が警笛に触
れている。というか唇の内側の常に唾でぬれている部分で警笛に接吻してい
るようなものだ(それも一日中)。もちろん警笛に唾がつく。これは唾プレ
イの一種だといえる。これだから、仕事でありながら楽しくてしょうがない
(非常に安い給与ではあり、それだけは不満であるが)。
これを読んで興味がわいた方には、ぜひ交通誘導警備をお勧めします。不景
気といわれる今の時代でも、意外とあります。