幸せな記憶

別れてしまった彼女へ、いつもしていたクンニを思い出す………

彼女とにかく濡れやすく、感じやすい。
クリを舌で転がすたびに、可愛らしい悦びの声を、部屋中に響かせる。
それが愛しくて、愛撫に更に熱がこもってしまい……濡れそぼる彼女の中へ舌を這わせ、蠢かせ、愛液を啜り、彼女自身を存分に味わう。

『もっとして、もっとして』
せがむ甘い声に、脳内が麻痺してくる。
愛しさに我慢できず、秘所から離れ、口づけようと顔を近づける。
彼女の瞳はトロンと甘くとろけており、半開きの口からは、涎が一筋、形のよいすっきりとした顎へと伝っている。

秘所にしたように、唇と口腔を存分に犯し、味わう。
荒々しいキスの後、彼女は恥ずかしそうに、囁く
『アタシの味が、するね』


再び、快楽を与え始める。
己の唇と舌はクリトリスを常についばみ、右の人差し指・中指で密壷の中をまさぐり、這わせ、奥まで蠢かせる。
責める度に彼女は身体を震わせ、更なる快楽を求める媚声をあげ続け、しなやかな身を硬直させていき………やがて、絶頂を迎え、おもいきりよく、潮を噴く。

顎先に暖かな潮を感じ、クリから口を離して秘唇全体を唇で覆い、快楽の証をすすり、嚥下する。
けれども量はかなりのモノで、飲み切れなかった分だけ、ベッドに染みが広がっていく。

染みの広がりがちょっとした水たまりになる頃には潮吹きが収まるも、彼女は未だ残る絶頂感に身をゆだね、震わせている。
テラテラと濡れ光る秘唇も、何かを求めるように収縮を繰り返しており………そこに惹かれるように、また、己の舌を這わし、奥底へと進入していく。
甘くかぼそい、制止の声に、更に気持ちを高ぶらせながら。



愛しているから、感じて欲しいし、満足して欲しい。
愛する相手の幸せが、己の幸せ。
思いは今も、変わらない。