初めて交尾したとき、好奇心が先にあった
本当に、犬とできるのか、と
彼の何もかもを性的に見る自分を自覚してもなおそう思った
結果
最初のはなかなか入らないし入ったら入ったですぐ抜けるし、やっと入ったと思って必死に彼を手で押さえたけれど、すぐ終わった
でも
私は彼を人間の男性と同じように愛してる自分に気づいた
気づいたと言うより、自覚した
かわいい、と思った
交尾を繰り返す中で彼もうまくなっていった
単なる性的欲求の解消じゃなくなっていった
すごく愛しくなった
彼と私は寿命が違いすぎるから
彼の子どもを私は産めないから
この行為になんの意味もないんだ
そう自分に言い聞かせた
私の子宮はそれでも彼の精を求めた
求め続けた
あれから、もう何年もたった
でもたしかにあれは恋だった
人間の女と犬の雄という組み合わせだけれど、確かに私たちは、恋人同士だった