汚物マニア

同僚の男が結婚し、先日新婚旅行に行ってきた。
　
なんでも、彼女側のリクエストでオーロラを観にフィンランドへ
６泊してきたらしい。旅費だけでもビジネスクラスで１２０万超。
一応、同僚に結婚祝いは渡したので、その返しと土産も一応くれた。
ま、どうせ心のこもっていない通販の別便まとめ買い土産だろう。
　
そんなモノよりオレが欲しかったのはアレだ、アレ・・・。
新妻の“ハネムーンうんこ”だ。
事前に同僚の居所を探し、トイレと排水溝、メンテ蓋構造を予習。
そして、網や枠、ポリ袋。それぞれの用具で採取の用意をする。
　
彼らは飛行機に乗ってゴージャスに海外でバカンス。２人仲良く
機内で、ホテルで、観光地でタラフク食事。誰にも邪魔されずに
愛の営みをホテルで繰り返す。オーロラの余韻に浸りながら。
新妻のお腹の１つの穴にはダンナの精子がガンガン叩き込まれ、
もう１つには豪華な食事の“なれの果て”を産み落とす役目がある。
少しずつ？、あるいは一気？、あるいは出て来ず家まで溜め込んだまま？
　
恐縮ながら、私は新妻の後ろの穴に期待を込め、いつものように夜を待つ。
日が過ぎるほど、旅行中の味が薄れていく。実は通販土産をもらう前から
帰国日をチェックし、延べ４日間、張り込んだ。
ただの「新妻ウンコ」ではダメだ。「海外旅行帰国直後の新妻ウンコ」が
必要だ。
・・・トイレの窓から後ろ姿の様子が透けるダンナのうんこも凄かったが、
同じく愛おしい様子が透ける彼女も負けじと期待に応えてくれた。
やはり旅行先ではうんこは出にくいのだろうか。いやいや、出るには出るが
新婚旅行というノリで一杯食べるのでそれ相応に出るのだろうか・・・。
　
４回張り込んで新妻は初日と４日目の２晩分。４日目はほぼ自宅食になって
いるだろうから初日のが貴重品。量も十分。堅いのや型崩れした黄土色のが
“ゴゴぉーッ！ドッ、ゴッ、ドッ”と次々に仕掛けにかかる。臭い、臭いよ！
これが彼女から私へのプレゼント、『オーロラ』か。これが・・これが・・・
　
いつものように興奮と孤独感が交錯する中、「さぁ、そこで虚しく潜んでいる
主人の同僚？さん、さぁ仕上げよ♪」とばかりに、上品な香料入りの白いトイレ
ットペーパーが「ドーン！」、と流れてくる。
　
最初から最後まで凄い水量だ。恐らく、ダンナに便臭を嗅がれないように、また
、オナラ、脱糞音を聞かれまいとガンガン流しながらうんこをしているのだろう。
しかし、ここに居る私にはそんな“女子エチケット”は全然役には立っておらず、
むしろ、新妻の肛門から産み落とされた海外旅行の余韻のカスが留まることなく
最速でどんどん私の手元にやってきた。
どっさり戴いた「新妻からの生の土産」を一部口に含み、黒い袋に入れ持ち帰る。
　
冒頭の通販土産を会社でもらったのは、それから２日後の事だった。