共用トイレの加奈子さん

僕が4月に入社した小さな会社。
従業員は6人しかおらず、トイレは共用のものが一つだけ。皆使いづらいのか、休憩時間に外のトイレを使っているようです。一人の例外を除いて…
その人こそ、僕の隣の席の先輩、加奈子さん。
歳は20代半ば、元ヤンらしくヤンチャな名残を残した美人さんです。毎朝、朝礼前に掃除が済んだばかりのトイレを一番に利用するのが日課になっているようで、僕は朝礼後に何食わぬ顔でトイレに入り色々回収しています。掃除してピカピカになったばかりのトイレ…舐めてもいいくらい綺麗にしたはずの便座周りをチェックすると…まぁー結構な頻度で汚れてるんです。
まず確実に手に入るのが、オシッコのしぶき。便座を上げたときダラダラ垂れてくる事もザラです。味は硬度の高いミネラルウォーターみたいで、色や塩味は薄め。晩酌によく飲んでから寝るそうなので、代謝された酒が出てきてるんでしょう。
滅多にないですが、換気扇が回ってるときは大を出した証拠。一度だけ、拭いた便が便器に落ちず床に転がってた事がありました。小指の先くらいの塊で、掃除直後には間違いなくなかったモノ…加奈子さんの大便…
すごい臭いでしたが、臭いが漏れないよう回収し今もデスクの引き出しの奥にあります。
会社で辛い事があっても、加奈子さんのおかげで乗り越えられる気がします