もうかれこれ数年前の事です。当時、私はある地方都市の全国チェーンの店に勤務しておりました。
住んでいたアパートの隣の住人というのが、年の頃、20代前半のショートカットの広末似(例えが古くてすいません)の可愛い女性でした。
私の方が出勤時間が早く、顔を会わせる機会は少なかったのですが、見掛けた際の挨拶も爽やかでその日一日は朝から幸せなものでした。
そんなある日、地元の地方紙を読んでいた所、文化欄?だったかスポーツ欄に隣人の彼女が載っていました。地元銀行の某スポーツの実業団チームの写真記事で、彼女の簡単な紹介コメントもありました。
短大卒の入行2年目で、地元女子高ではレギュラーだったものの、短大時代のブランクと全国大会出場のチーム力からか、裏方役のマネージャーという事でした。
そんなある日の朝に、偶然、出勤前の彼女と顔を会わせました。白っぽいハーフのウールコートを纏い、片手には地元自治体指定のゴミ袋が握られていました。
「仁絵ちゃんのゴミ袋の中身が見てみたい!」
そんな欲望に駆られ、彼女の姿が見えなくなったと同時に、アパート共同のゴミ捨てボックスから、先程微かに目視出来たビニール袋の特徴から仁絵ちゃんのゴミ袋を見付けました。
私の出勤時間も迫っていた為、とりあえず部屋に戻り彼女のゴミ袋を置いて職場に向かいました。