20年近く昔、僕が小学校高学年の頃の話。
当時すでに、異性の足の匂いフェチに目覚めていた僕(きっかけは憶えていない)。
その日の体育は、運動会の組み体操の練習。当然、靴を履いてピラミッドとかをやるわけにはいかないので、全員裸足でグラウンドに出る。靴下を教室に置いていくクラスメイトもちらほら。
クラスきっての美少女・カンナちゃん(仮名)も、教室に上靴と靴下を置いていた。
準備にもたつくふりをして教室に残った僕は、ドキドキしながらカンナちゃんの席へ近づく。
エキゾチックな顔立ちの、笑顔が可愛くて、快活なカンナちゃん…。
ショッキングピンクの、迷彩っぽい模様の靴下。まだまだ暑い時期なのに、随分厚手の靴下を履いていた。手に取ると、汗でジットリと湿っていた。
ーーカンナちゃんの靴下…!カンナちゃんの汗…!
靴下を鼻に押し当て吸い込むと、強烈な汗の臭いが鼻腔を貫いた!
酸っぱい系とか納豆系とかではなく、純粋な汗の匂いがした。
ーーカンナちゃん、あんなに可愛いのに、足はこんなにも臭いのか…!
性的な興奮よりも、感動の方が勝っていた。
あまりもたつくと怪しまれるし怒られてしまうので、長くは嗅げなかったが…あの嗅いでいた数秒間のエクスタシーは、20年近く経った今でも、自分でも驚くくらい、鮮明に記憶に焼き付いている。