最初、店長は良かったねとかイヤイヤとか言いながら照れたりしていました。
しかし突然、私の前に座り
「でもね、そんなに感謝されるほど私はいい人間じゃ無いのよ、…ただ、あの子の事が昔から可愛かったからね、それだけ」
そして急に私の顔をジッと見つめ
「ねぇ、○○さん、最初あの子のドコを気に入って好きになったの?」
正直私はドキッとしましたがなるべく冷静なフリをして
「丁寧な接客態度とか可愛い笑顔とか…」
するとクスッと笑い
「ふぅん、本当に?それだけ?」
とまるで全て見透かしたような顔で言ってきたのです。
そして
「ハッキリ聞いていい?あの子の匂い、好きでしょ」
私は一瞬、答えに詰まりましたが
「えっ、も…勿論彼女の全てを愛してますから…」
「じゃ最初は?最初からあの子の匂い、気づいてたでしょ」
「いやっ、その…」
「私ね、何回かあなたが服買ってレジに行く時あの子のすぐ後ろを歩いてるのを見てて…すぐわかったの」
「………」
「あっ、別に責めてる訳じゃないからそんな顔しないで」
そんな感じで店長には全部バレてました。