ちょっと時間が経ってしまいましたが先日、遂に彼女とデートする事になりました。食事をしてから私の車でドライブしながら初めて彼女の店に行って彼女を見た時の衝撃(匂いに惹かれた事は勿論秘密で)、それから彼女の事ばかり考えていた事、そして食事に誘い連絡先を交換した時の喜び、そして今この瞬間一緒にいられるという事など、彼女の反応を確かめながら話しました。彼女も嬉しそうにしてくれ私はとっておきの場所に行き、正式に付き合ってほしいと伝えました。かなり電話やメールでいい雰囲気になっていたせいもあってか「私なんかで良かったら…」と即オーケーがでました。喜びのあまり思い切ってキスをしました。彼女、少し固くなっていましたが受け入れてくれました。その後再び車に乗り、彼女を家まで送っていた時の事です。会話をしている時はいつも通りなんですけど会話が途切れると何か考え込んだようになってるのに気付きました。「どうかした?」と聞くと、慌てて笑顔で何でもないとだけ答えるのです。何となく不安を感じたりしているうちに彼女の住むアパートに到着してしまいました。すると彼女が「ちょっと家でお茶飲んでいかないですか?」と言ってきたのです。
私は喜んで一緒に部屋に行きました。彼女は私に飲み物を出し、小さなテーブルの私の向かいに座り、話を聞いてほしいと言って話し始めました。
体臭がキツく、自分でも悩んでいる。以前、付き合っていた(同じ会社)彼氏とのトラブル(彼氏が陰で何人もの同僚にあいつワキガで凄く臭くて萎えちゃうよと笑い話にしていたのを知ってしまった)が原因で人前に出るのが嫌になり会社も辞めて引きこもりっぽくなってしまった。ある日近所の幼なじみの先輩が家に来て事情を聞き半ば強引に先輩が店長をやっている服屋でバイトさせられた。気の強い先輩に守られ、徐々に自信を取り戻していった。そして私と出逢った。まだ恋愛はする気は無かったが何故か私に対しては最初から嫌な印象は無かった。そして話をするたびに好きになっていった。そして今日、付き合う事になったけどどうしても一つだけ聞かなくてはと思った。と…… そしてジッと私の顔を見てこう言った「こんな私と本気で付き合ってくれますか?」
私は何も言わず、彼女の横に座り腕を少し上げさせ服の上から腋の下に鼻を埋めて胸いっぱいに吸い込んだ。そして一言「いい匂いだよ、大好きな君の匂いだから」そう言って彼女を強く抱き締めました。