22の時のはなし
素人投稿モノのDVDの付録つきの雑誌があった。
今でもあるのかもしれないが。
アダルトショップでパラパラと何となく見ていると住んでいる団地が映っている。
おや?と思い、細かく内容をよく見てみた。
スレンダーでショートカットの女の子が俺の住んでる団地の隣の神社で全裸になっている写真や多分、ラブホだろう場所で串刺しにされている画像、目線は入っているが、顔に大量のザーメンを浴びた画像。など。
しかし、顔射された画像はショッキングだった。
彼女、俺は知っている。
あの3つのホクロ、オレの住んでる団地。
俺はその雑誌を買い、帰宅した。
その女の子は、俺が住んでる団地の近所に住んでいて、中学は同級生だった。
高校はたしか進学校に進み、以後は知らなかった。
あの子の事だ、大学に進学したに違いない。
歩いて10分くらいの場所にあの子の家がある。
コンビニへ行くついでに様子を見て来ようと思い、出かけた。
彼女の家の前を通る。
たまたま、その子の兄が家の前で車を洗っていた。
「ちわっ!久美ちゃん元気っすか?」
「よおっ!バイト行ってるわ」
「まーよろしく言っといて下さい、んじゃ」
と立ち去ろうとすると
「おー、そういえばさ、久美の付き合ってる男ってどんな奴かしってる?」
と車を洗う手を止めてお兄さんが近寄る。
「いや、わかんねーっすね。なんかあったんすか?」
「あ、知らねーならいいんだ。久美が帰ったら伝えるよ。どっか行くのか?」
俺は、まだ久美ちゃんは実家にいるのがわかった。
お兄さんにコンビニに行くと伝え、立ち去った。
2日くらいして、久美ちゃんから電話があった。
「久しぶりだね、たっちゃん(俺の事)たまに見かけるよ、元気?」
「ああ、久美ちゃんは全然見ねーけど、元気にしてるか?」
すると、ちょっと間があってから
「うん・・・げんきだよ」
「おいおい、どこが元気だよ笑 あのさ、実はさ、雑誌みてさ、ちょっと心配になってるんだよ。わかる?雑誌?」
久美ちゃんは言いづらそうに
「あ、・・・う、うん。見ちゃったんだ」
「まぁー俺もなんて言うかそういうのに興味ある年頃だからよ笑 でさ、この前、兄さんにも聞かれてよ。彼氏なの?アレ投稿した奴」
「あ、彼氏じゃあ、ないんだぁ。なんかああいう関係になっちゃったって言うか、ずるずる引き込まれたって言うか・・・自分でもよく分かんなくて。関係、辞めたいって思う事もあるんだー。でも、電話が掛かってくると、逆らえないっていうか・・・」
「やべーじゃん、そいつ。歳上なの?その男?」
「あ、うん・・・バイト先の人で」
「久美ちゃんは、そいつが好きだったとか、ある?」
「あーうん、一応ね。形的にはあたし達、付き合ってるはず。」
「はずって、久美ちゃん、自信無くなってんじゃん。大丈夫か?」
こんな話しになり、なんならって事で迎えに行って、ファミレスへ連れていき久美ちゃんと話した。
初めは、その男とデートしたり、普通のセックスを楽しだりしていたんだそうだ。
所が男が、友達を連れてきて男2人で久美ちゃんとやった所から、様子が変わって来たらしい。
雑誌からも久美ちゃんがオモチャにされてるのは間違い無さそうだと思った。
久美ちゃんを家に送り届けてから、1人で久美ちゃんのバイト先に行ってみた。
中華料理の某有名チェーン店。
ラーメンと餃子を頼んで、店内やチラッと見える厨房を覗く。
いたいた!
どうやらこの時間で店員の男はそいつ以外いないらしいから、アイツだ!
黙々とキッチンで鍋を振っている。
そんなに悪い奴には見えなかった。
見える限りでは。
食べ終わってレジで精算する時に、女の子の店員に
「ねえ?今日、久美ちゃんは?」と白々しく聞いてみる
「お知り合いなんですか?」
「ああ、中学の同級生だよ。家も近所なんだ」
「そうなんですねー、今日、久美ちゃん休みなんですよ。何か伝えておきますか?」
「うんん、いいよ笑 帰りに寄っていくから」
「分かりました。ありがとうございました。」
出がけに例の男がホールに出ていたのでチラッとみると向こうも俺を見ながら
「ありがとうございましたぁー」と、頭を下げていた。
帰って、久美ちゃんの家に行き
お兄さんを呼んだ
「よお、どうした?」
「あのっすね、久美ちゃんの男、分かりましたよ?」
「だれよ?ソレ」
「久美ちゃんのバイト先のやつでしたわ」
「あー!アイツか」
「てか、お兄さん、なんで久美ちゃんの男探してたんすか?」
「あ?関係ねーよ」
「やっぱ、アレっすよね・・・雑誌?」
「なんだよタツも見たのかよ?」
「あーはい、たまたまっすけど。うちの団地写ってて、あれ?って」
「だよなー。ぜってー久美、遊ばれてるよな」
「お兄さん、どうするんすか?シメるなら俺らやりますけど?久美ちゃん、俺らの間じゃアイドルなんで笑」
「お前らって、あれだろ?まだつるんでるんか?」
「もうつるんじゃいないっすけど、まだたまにツーリングしたりしてますよ」
「大袈裟にしたくねーから、オレ1人でやるわ」
「えーそれはズルっすよ、オレもアイツやらねーと」
「なんでタツもやらなきゃなんだよ笑 おかしいだろよ笑」
「いいからいいから笑 せんぱい、行きますよ笑」
まぁ、元、なんとか会なんて書いた服を着てバイクを乗り回してた先輩と後輩で、某中華料理のチェーン店の裏の駐車場で待ち伏せをする。
お兄さんの車の中。
「でもよ、なんでタツがあの男シメる必要あんだよ」
「やだなー先輩、そろそろ感づいてくださいよーぉ笑」
「あータツ、お前笑、そーかそーか笑、なるほどな笑」
「なんだよ、いつからなんだよ笑」
「中学の時、オレ先輩に勘違いされてシメられたじゃないっすか笑 あの辺からなんすよねー笑」
「ああーあん時は悪かったな」
「いいんすよ、オレも久美ちゃんの事をからかいすぎたし」
「久美のどこが好きなんだよ」
「どこって笑 可愛いじゃないっすか、久美ちゃん」
「可愛いか?まーオレは兄貴だからよく分かんねーけど、顔とスタイルはそこそこいいんじゃね?でもよ、久美、174cmだぜ?可愛いか?」
「久美ちゃん、背たかいっすよね。まー俺より10cm低いんでヨユーっすよ笑」
「タツ、アレじゃね?アイツ」
と兄さんが指を刺す
「アイツっすよ、行きましょう」
この時点で久美ちゃんを投稿した男は、まさかこんな事になるなんて思ってなかっただろう。
元、なんとか会と言って町中をバイクで乗り回していた柄の悪い2人にこれから散々、絡まれるのだ
兄さんの方は、久美ちゃんから名前を聞いて居たらしい
「よお。中澤さんだろ?あんた?」とその男の肩に手を組みながら兄さんが絡む
「な、なんなんですか?あなた達」
「はぁあ!しらばっくれんなや!ちっとこっち来いや」
そう言って兄さんは車の方へ連れてくる
「よお?中澤っていったけっけ?久美だよ。知ってんだろ?コレだよ!」と中澤って奴に雑誌を突きつける。
「あのよ、妹なんだわ。おめーが遊んだ子はよ。こんな事してくれちゃってよ、どーすんだよ?コレよ」
中澤って奴、震え始めてた
「先輩、とりあえず、1回ぼこらねーっすか?コイツ?見てると腹立つわ」
「や、辞めてください!お願いします!久美も嫌がらなかったから、つい、調子乗っちゃいました!ごめんなさい!ごめんなさい!」
とりあえず、俺が1発、兄さんが腹に膝で1発。
で久美ちゃんを呼んで、別のファミレスへ行って
「よお、中澤さんよ?おめーが取り下げろよ、雑誌の投稿をよ」
「そ、そんな無茶ですよーもう販売されちゃってるしー許してくださいよー。顔もモザイクいれてるじゃないですかぁ」
同席した久美ちゃんは中澤の顔を見ない。
「なぁ、中澤さん。俺さ覚えてる?この前、店行ったんだけどよ」
「お、覚えてます覚えてます」
「あん時さ、おめー店の女の子と仲良さそうだったじゃねーか?どれが彼女なんだよ」
「か、彼女なんて、そんな」
「じゃ、聞くけどよ?おめーの彼女って誰なんだよ?」と先輩が凄む
「か、彼女は・・・いません・・・」
これには、それまで大人しかった久美ちゃんもキレるわな
「ちょっと!?中澤さん!?何それ?うちの両親に挨拶に来るって話は?一緒に住もうって、見に行ったアパートは?アレなに??嘘なの??ねえ!中澤さん!!」
「あーあ、先輩?アウトっすわ、コイツ」
「タツ、やるかぁーコイツ」
「じゃ、シメたらヒロでもよびますかぁ笑」
「や、やめて!ごめんなさい!」
「よぉお、ナカザワぁー。ゆるさねーからよ笑 覚悟しとけや笑」
俺たちは場所を変え、久美ちゃんは家にかえして、中澤をシメた。
もう心、折れてるようだったからあんまり殴らなかった。
兄さんが「なぁタツ、ヒロってこの時間捕まるか?」
「電話しますわ」
トゥルルルル
ガチャ・・・
「お!おぉータツ?どした?」
「おお、ヒロ、久しぶり。、今、話せるか?」
「あ、かけ直すわ。10分くらい待っててくれや」
ガチャ
10分してヒロから電話が来て、おおかたの事情は兄さんである先輩が話した。
ヒロは
「要は、この中澤って奴に借金被せて雁字搦めにすりゃいいっすね?で、先輩らに幾ら渡しゃいいんすか?」
「さぁ?久美に少し渡してやれりゃいいんだけどよ。ヒロも組に入れなきゃいけねーだろ?シノギ?」
「まー先輩とタツの依頼だし、ウチはそんなにあれじゃねーっすけど、ウチも取れりゃありがたいっすね」
その後、中澤がどうなったかは知らない。
久美ちゃんのバイト先の店長はいつの間にか女性に変わっていた。
幸い、俺たち以外に久美ちゃんに気づいた奴はそれからも現れなかった。
で、この1件があってから久美ちゃんとオレは付き合う様になった。
「よお、タツ!最近よぉ、俺ん家にタツってヤローがよ久美をサライにくんだけどよ、一緒にシメいかねーか?笑」
「先輩、それ、俺っす笑 物騒な事いわんでくださいよ笑」
ちなみに久美ちゃんは、そこそこの金額を貰ったらしい。
オレも先輩もいい小遣いになった。
先輩も久美ちゃんが笑ってて安心したみたいだった。
一時期は、大人しくて断れないような性格だった久美ちゃんも、いまは・・・
「タツー!おきろぉー!!朝だっつってんだろよ!」
「ほら、彩、お弁当もって! いい?学校でイジメられたら、母さんに言いな?いいね?」
「あ、タツ!?帰りに西友で卵安いから買って来といてぇー!」
強くなったもんだ笑
「タツぅーーっ!」
「はぁーい!」
笑
あ、SMはちょこっとしかねーや笑
兄さん(先輩)
元族の幹部
おれ(タツ)
元族の一応、幹部
ヒロ
元族仲間で現在はとある組織の幹部
久美ちゃん
中学の同級生、現在はオレの可愛いカミさん
彩
可愛いオレと久美ちゃんの娘
すぐにキレるが泣き虫
中澤
現在、消息不明
(大事な久美ちゃんを奴隷扱いしてたカス)