先週末、密かに息子に会いに行ってきた。正確に言えば少し離れた場所から眺めていただけだが。
息子は今11歳。とある古い家柄の嫡男として生まれた。
サッカー少年で運動神経は俺譲り。その上ちよっとした仕草や雰囲気まで俺の少年期にそっくり。
でも、俺が姿を見せることは絶対にできない。それが彼の母親である当代女当主A子との約束。
もう12年も前のことになるが、大学生だった俺は中学時代に家庭教師をしてくれたA子と再会した。
既に婿を取って人妻になっていたA子だが、夫との間に子供ができず、30歳になるまで妊娠しなければ精子バンクを活用してでも子供を産むとの約束になっていた。
俺が再会した時のA子はまさにその約束通り精子バンクに出向かんとする直前だった。
程なくA子は夫にも両親にも精子バンクに行くと言って、俺に抱かれ似きた。
俺はA子の希望通り、真っ暗な部屋で彼女を抱いた。A子は膣内に射精すればそこで終わりのつもりだったようだが、俺は持てるテクを駆使して徹底的にA子を絶頂に溺れ狂わせた。
そして最後には断末魔の叫び声をあげ悶絶してしまったA子の子宮内に俺の精子を三度注ぎ込んでいた。受精させるためのセックスは俺にとっても初めてのこと。
それからのA子は毎週末になると俺に抱かれに通ってくるようになる。
2ヶ月余りが過ぎて希望通り妊娠したことが判ると暫く来なかったが、安定期になるとまた抱かれに来るのだった。徐々に妊婦らしくなっていくA子とのセックスはまた格別だった。
俺が大学を卒業した翌月、A子は無事息子を産んだ。ところが俺は就職した勤務先の都合でA子と逢えなくなったため、自然に関係が終わった。
やがて今の妻と出会って結婚し子供二人を生した。が、我が子をあやしながら俺の意識にはA子が産んだ息子のことが常にあった。
今、車で1時間余りの距離に住んでいるため、年に何度か息子の成長ぶりを密かに観に行っている。
そしてA子との関係も密かに復活させて、毎月一度の逢瀬を楽しんでいる。