小学校の時、陸上競技部だった。指導の先生は30代前半の男性の教師
で、厳しくて、私はあんまり記録が伸びなかったので、何とか嫌われないよ
うに、必要以上に甘えていたのが悪かったのかもしれない。女子は生理が始
まると、記録が伸びなくなる、生理の日は無理が利かないと言われて、女子
はみんな、生理表を提出していた。4年生から6年生のなかで私は5年で、
ただ一人、生理がなかった。「私だけ生理がないのは、変でしょうか?」と
本心は逆で、生理がないのを自慢したい気持ちで先生に認めてもらいたくて
相談した。
そうしたら、宿直室へおいでと言われて、一緒についてゆくと、そこで見
てあげると言われて裸にされた。全部、先生に嫌われたくない気持ち一心だ
った。ショーツを脱がすと先生は匂いをかいで、「オシッコの匂いだけだ
な、ちゃんと拭いているか?女性ホルモンの匂いがしないから、ホルモン不
足なんだね」って言う。私は小柄で、マン毛はまだ生えていなかった。「毛
が生えていないっていうのは、成長ホルモン不足かもしれないなぁ」とか、
私にとっては一つ一つがすっごくショックなことを先生は平然と言いなが
ら、私の性器に触った。開いて覗き込みながら「処女膜が固くて、脚の動き
を邪魔しているのかもしれない」なんてことも言った。
びりびりって電気が走った。先生が私の性器を舐めていた。「成長ホルモ
ンの味がしないから、ホルモンが足りないんだね」「…先生、ホルモン焼き
でも食べればいいんですか?」不安いっぱいの私に、先生は、私のホルモン
を注入してあげるとか言いながら、紫色に腫れ上がったチンチンを出した。
後はあんまり覚えていない。嫌われたくなかったし、怖かったから。激痛
が私を貫いた。いや、先生が私を抱えていて、チンチンが私の性器のなかに
入ったことが分かった。生温かいものがお股全体に感じられて、先生は離れ
た。先生のチンチンが赤くなっていた。私の血だって事はうすうす気付いて
いた。先生は、このトレーニングを一日おきにしていると、脚の動きが良く
なるし、ホルモン分泌が良くなって記録も伸びるし、成長も早まるって言っ
た。
背が低いこともコンプレックスだった私は、先生の二日に一回の「治療」
を受け続けた。顔は、超可愛いって自信あったし、お洋服も家が金持ちだっ
たので、周りの子と比べるとお洒落な服を着ていた。先生に目を付けられる
要素は揃っていた。最初の一ヶ月くらいは痛かったけれど、だんだん気持ち
よくなってきて、愛液をいっぱい出すようにもなってきた。家に帰ったら、
毎日のようにオナニーもした。
6年生になる直前、春休み中の練習から帰ったある夜、お母さんから「慶
ちゃん、どうしたの?」って脱いで洗濯機に入れたばかりのショーツとその
日穿いていたズボンを突きつけられた。ショーツは、先生の射精した精液が
私から逆流してすえた臭いがした。私の愛液で黄色っぽくなってもいた。
「この臭い、何なの?」ズボンは白い乾いた糊のようなもので汚れていた。
その日は、先生が2回も射精した日だった。
すべてがお父さんお母さんの知るところとなって、学校に乗り込んで行っ
た。陸上の先生は急遽、他の学校へ移っていった。校長先生が我が家に来
て、謝るかと思ったら、私が性非行に走らないよう、ご両親が気をつけるよ
う言い渡していった。
私は何を信じたらいいのか分からなくなった。陸上の先生に嫌われたくな
かったけれど、好きだったわけではない。でも、二日に一回の中だしセック
スが気持ちよかったことも事実だった。でも私のせいで、他の学校に飛ばさ
れたような後ろめたさも感じた。親には申し訳ない気持ちと、私を信じてみ
たいな気持ちとに引き裂かれた。校長先生は大嫌いだった。陸上の先生を飛
ばしたし、親に私の監視を命じたりして。
6年生になったら寂しかったので、クラスの男子の何人かとHした。全然
気持ちよくなかった。いつしか噂が立った。学校に行き辛くなった。中学校
は遠くの学校へ転校した。そこではすべて忘れてまじめに勉強した。そこそ
この高校へ入った。そこで格好いい男子と恋をして、すぐセックスになっ
た。その子の友達とも毎日のようにいっぱいセックスするうちに、おかしく
なった。普段の自分とセックスをしている自分とは別人格、二重人格のよう
な気がした。授業中にオナニーして、先生に叱られた。その時に、スカート
を脱がされたうえで、ショーツ姿の「証拠写真」を撮影された。高校も信じ
られなくなった。でも、男子はすぐに大勢寄って来た。だって、私、抜群に
可愛いんだから。
セックスしていない自分とセックスしている自分との二重人格だけでな
く、A君、B君、C君、D君…相手によって自分が別人格のように思えてき
た。自分を確かめたくて、手首も切った。精神科医の診察も受けた。
大学に入って、男と暮らした。すぐに分かれた。みんな、セックスは、陸
上の先生より下手だった。また男と出会う。そしてセックスをして別れる、
その繰り返し。お金には不自由しなかった。でも愛が欲しかった。でも愛っ
て何だろう。みんな私の身体を欲しがる。だって私、小柄だけどいい身体だ
し、ファッションセンスも抜群だからね。
今、生理がない。別に妊娠したわけではない。だから中だし平気だけど…
普通の生活がしてみたい。一日中、部屋にいて…みたいな生活。今日も知り
合いのおじさんがやってきた。優しい人だ。セックスをした。「慶ちゃん、
可愛い、可愛いよぉっ」って言いながら、果てた。性器から逆流する精液を
見ながら、私をいい子いい子してくれた。シーツやショーツが激しく汚れる
のが好き。可愛い子どもが二人いるって自慢していた。私も、そうやって、
親から自慢されたかった。小学校5年から淫液まみれ、なんて言われたくな
かった。手首の傷は8つくらい。みんな洒落、リストカットもセックスも、
洒落みたいな。でも、最初のHが、何気に普通に好きな子だったら良かった
かなぁって、最近思う。今は26歳、また、何かの学校に入ろうかな。そう
すると、先生や仲間との出会いがまたあるみたいな感じかな。