3年前の高校2年生のちょうど、夏の終り頃、今時分のことだった。部活があって学校に行っての帰り。同じ町から電車通学している3年生の健太先輩と、2年生の俺、そして2年生の有希と理沙の4人が、同じ電車に乗って帰る途中のことだった。毎日、同じ電車に乗り合わせていることもあり、実は、健太先輩と有希は出来ていて、俺も理沙と高校に入って以来、付き合っている仲だった。海岸沿いを走るその電車に乗りながら、もうすぐ夏も終りだね、なぜか寂しいね、などと女子が話していると、俺も部活まもなく卒業だ、と健太先輩も言い始めて、なんとなく寂しいモードに入った時、女子から、途中駅で降りて、海岸に出て夕陽を見ない?と言い始めたのだ。それいいじゃん、とかなって、俺たちは途中駅で降りて、近くの海岸へ向かった。
夕陽は日本海の沈んでゆくまでに、少し余裕があった。人気のまるでない小さな砂浜もある磯浜に出た俺たちは、暑かったこともあって、海水につかりたかった。だけど、波はほとんどないと言っても、時折、岩に当たって、しぶきがかかる。制服を着ていた俺たち4人は、気持ちは海に入りたいものの、どうしようか、迷うようなもどかしさが募った時、健太先輩が、ズボン脱いじゃえばいいじゃん、とか言って、脱ぎ始めたのだ。俺も、ああそうしよう、と言って、パンツ姿になった。なぁに、有希は健太先輩の体は見慣れているし、理沙だって俺の下着姿は何回も見ている。俺だって理沙の下着姿までは知っていた。先輩の彼女の有希だって、実は俺と同じ地区に住んでいて、小さい頃から馴れ合っている間柄だった。
下半身をトランクス姿になって、海水に浸る俺と健太先輩を見て、女子たちもなんと、スカートを脱いで、パンティーになって海に入ってきたのだ。それからの四人のはしゃぎようって言ったら、今思い返しても、修学旅行の宿での枕投げにも勝る盛り上がりだった。
気がつくと、夕陽は空と佐渡の島影を紫色に染めながら、日本海に茜となって熔け始めていた。急に、ロマンティクな気分に駆られた俺たちは海から上がった。改めて、女子を見ると、有希は、高校生とは思えない薄いオレンジ色にに黒の縁取りのあるナイロンのパンティー、理沙は確か、白地にピンクの水玉模様の、小学生が穿いてもおかしくないような可愛いらしいパンティーだった。二人とも、濡れてヘアーが透けるような状態だった。先輩は有希とすぐ寄り添って、岩を背もたれにして夕陽を眺めている。先輩から2メートルほど離れたところ、理沙が腰を下ろした傍に行って、理沙の肩に手を載せて立った。先輩のトランクスはテントを張っている。有希のヘアーが透けているのは海水のせいだけではなかったのかもしれない。有希を見ることはできるのに、理沙を見るのがなぜか恥ずかしくて、俺はボーっと立つだけだった。先輩が我慢しきれなくなったようで、有希の腰に手を回すと、有希から先輩におねだりをするように顔を向ける。すると先輩は有希の顔を覆うようにしてキスが始まる。
俺たち、向こうに行きましょうかと言うと、先輩はなんと、お前たちも俺たちを見習って、大人になればいいじゃん、なんて言うんだ。先輩の手が有希のパンティーの下を撫で始めると、有希も先輩のテントを撫で始める。テントが上向きに変形してゆく。
理沙…、理沙を呼ぶ俺の声が枯れていたのは、潮風のせいではなかった。理沙が振り返るその顔の前に、テントを張った俺のトランクスがある。こともあろうに理沙は、いきなり俺のトランクスを下げたのだ。ぴょんとちんちんが飛び出す。見ちゃぁったっと理沙が、からかうような声を上げる。すると有希も、見ちゃおうっって言いながら先輩のトランクスを脱がしたのだ。先輩のちんちんは直立していた。疾馬(はやま)、こうやってはめれば、女子は恥ずかしくないんだ、と足場を確保しながら言うと、有希のパンティーの股当てを捩って、そに現れた陰毛のなかへちんちんを突き立てた。あぁん、と甘ったるい声を有希が出す。実は、小学生の時、有希とお医者さんごっこをした時、皮をかぶった俺のちんちんを有希の筋に当てた時も、同じような声を出したことが蘇った。その有希は、すぐに喘ぎだして、きれぎれに、理沙も幸せにしてもらいな、と言う。俺は、その当時は、まだ童貞のような童貞ではないような中途半端な状態だった。理沙も処女と言えば処女だし、処女ではないと言えば処女ではないような状態だった。
理沙…、と俺がおずおずと名前を呼ぶと、意気地なしはあり得ないからね、理沙が立ち上がって、俺の顔を見て言う。俺は、お前に言われる筋合いじゃねえよ、と言いながら理沙の口を俺の口でふさぐ。ここまでは何回もしたことだった。舌を入れると、理沙が舌を絡めてくる。これは初めてだった。パンティーの股当てに手を這わせる。ぬるぬるになっている。これは、その時が5回目だったかな。それまでの4回は、これ以上絶対駄目って理沙が言うので、一回目はそのまま我慢できなくなってトランクスの仲で果ててしまった。これが恥ずかしくて、半年くらい、よそよそしくなったのだけれど、二年生の春になって復活、その後は理沙の手の中で果てたことが2回、その時は、へえ~これが精液、誰の精液もこんな匂いがするの、とか理沙は言いながら、どのくらい糸を引くのか観察したりしてたっけ。夏休み前に理沙の家で、たまたま親がいなかった時に、初めてベッドに入って、絶対に入れないでと理沙が言うので、理沙の股に射精したことが前回…。と言っても、前回は親の帰りが夜遅くになるって言うので、夜遅くまでベッドでいちゃいちゃしていた。そしてその時が5回目。
俺は理沙のパンティーを下げる。理沙の細く薄い陰毛が潮風に揺れる。理沙の股を開いて舌で舐めると、岩牡蠣の味と潮の匂いがした。ザぁ~ッ、ぺちゃ~ん、と波が寄せるリズムの4倍速で、先輩と有希の性器が繋がる音がする。と急に半立ちだった俺のちんちんが直立する。その時先輩の野太い声と、布を引き裂くような声で、二人が逝った。
どうしたらいい?って俺が理沙に尋ねると、有希が荒い息の下から、理沙、そこに来て! 岩に手をついて、恥ずかしくないから、お尻を、疾馬にまかせるんよ、と言う。その通り、理沙は片足からパンティーを抜いて、先輩たちの岩に近づいて、有希たちから90度離れたところで、岩に手をついてお尻を突き出す。俺は理沙のお尻の筋を手でなぞると、ぬるっと吸い込まれるところがあった。疾馬、そこよ、そこに入れられる?って理沙が言う。たぶん大丈夫、直立して、露がたれているちんちんをそこにめがけて突っ込む…あんっ!と理沙。入った?これでいいの?と俺。たぶん入った…痛いもの、と理沙。大丈夫なんだね、と俺。すると誰からも習ったわけでもないのに、腰が動く。ザぁ~ッ、ぺちゃ~ん、と波が寄せるリズムの8倍速で腰が動いた、と思ったら、痺れるような思いがして、生まれて初めて感じた強烈な快感に巻き込まれるなかで射精が始まった。
自分を取り戻したら、理沙は泣いていた。有希が、理沙…良かったね、などと慰めている。先輩はぼおっと夕陽を眺めている。俺は理沙からパンティーを渡された。一生大切にしてね、って。その時は、処女の汚れのついたすっかい匂いのするパンティーを、記念に大事にしてくれという意味かと思ったけれど、今思うと、自分を一生大事にしてね、という意味だったのかな…なんて思うのは少しあれから賢くなったからだろうか。黄昏が立ち込めるなか、有希はパンティーを先輩に預けて、精液を洗い流すために海に入って、海水で股間を洗った。理沙は、赤ちゃんが出来ても構わないって、泣きじゃくりながら言って、お股の処理は何もしなかった。太ももを、透明なぬるぬるした液や薄紅色の泡の混じった液が伝うのを愛おしそうに眺めている。俺はそれを見るとまた勃起してきた。先輩は相変わらず、ぼぉ~っと夕陽を眺めている。いや、夕陽が解けた海の水で股を洗っている有希を見ていたのかもしれない。俺たちは先輩たちから180度後ろの岩陰に回って、もう一度、今度は理沙と向き合って、ブラウスを脱がせて、ブラをはずして、小さな乳首を口に含むと理沙は可愛い声を出す。小さい岩に理沙の足を乗せて、下からちんちんを突っ込んだ。理沙の脇の下の匂いを感じる頃には、性感が出てきて、理沙が波音に呼応するように、あん、あん、と言い始めると俺は一気に高まった。
岩陰から浜のほうに出てくると、いつの間にか先輩はズボンを穿いていた。有希はタオルで下半身を拭いながら、汚れたパンティーをそのまま穿くところだった。理沙、着替えのパンツ要るよね、と、有希が自分の着替え用のパンティーをデイバッグから取り出して、理沙に手渡す。白い生地に花柄の刺繍のあるそのパンツを理沙が、助かるぅて言って受け取る。そのパンツ、理沙にあげるから、返さなくていいよ、疾馬の匂いのついた思い出のパンツになるんだもんね、何言ってんのよ、そんなんじゃないって、なんて女子二人がふざけあう頃には、制服のスカートも穿いて、普段の女子高生モードに戻っていた。
永遠に夏が続けばいいと思ったあの海岸、でも、ものに憑かれたような、ほんのひと時が終わってしまうと、すっかりあたりが暗くなってしまう前に道路に出なくてはいけないので、すっかり現実感覚に戻って、高校生に返ったのだった。
卒業まで一年半、俺は理沙と、高校生らしくない濃い付き合いを続けた。クラスでも認知されたベストカップルだった。先輩は、東京へ出て就職した。有希とは卒業の時に切れたみたいだった。卒業後、理沙は上京して、専門学校に入った。俺は、県都に出て専門学校に入った。有希も同じ専門学校に通っている。このお盆に帰省した時、理沙のおなかが大きかったと有希が伝えてくれた。健太先輩との子だそうで、夏が過ぎたら結婚式を挙げるとのことだった。それを聞いて、あの海岸でのいろんなシーンの別の意味が思い起こされる。どうして理沙が先輩の前で、俺に身体を開いたか、有希が理沙に俺とHするように促したか、処女を俺に委ねた後、流した理沙の涙の意味、思い出のパンツになんてならない、など、考えてもしょうがないことだけど、先輩にとっても理沙にとっても、こうなる運命だったのだろう。そして、小学校5年生のお医者さんごっこの時、有希は痛みを感じたそうで、その後、パンツに軽い出血があったことから、有希の最初の男は俺だったんだそうで、そのことは、専門学校に入って最初の週の休日の時、俺と有希が結ばれた時に告げられた。今は、有希と一緒に暮らしながら専門に通っている。あの夏の海岸での出来事の真相を問いただすことだけは決してしていない。たぶん、有希は、健太先輩が本当に好きなのは理沙だ、って感じていたのではないだろうか。理沙も本当は健太先輩が好きだったのに、女の意地のようなもので、先輩の目の前で俺に処女を晒したのではないだろうか。でも、成り行きは行き着くように流れているようなので、これでいいのかもしれない。有希はそろそろ生理なので、昨夜から今朝にかけては、エロビデオを見ながら、クンニに手マンでたっぷり逝ってもらった後、中出し2回、そして今朝も1回、次々とランジェリーを変えてもらって、こっちがへとへとになるまで、強烈なHをたっぷり楽しんでいるから、これで全部OKなんだろうな。有希も理沙も、マジ可愛いけど、性格は有希の方がしっかりしているし…運命だよね。