彼女は結婚して辞めた僕の元部下だ。長身で細身の彼女は僕の理想であり何時か…と思っていた。
そこで辞める前に飲みに誘った。そして自分は家族を捨ててでも君と一緒になりたいと正直な気持ちを伝えた。
マリッジブルーで不安定だったのか彼女を口説き落としに成功して、その晩、愛し合った。もう一年半前の出来事だ。その後は何も出来なかった。彼女が辞めた後は暫く何もなかった。
忘れかけていたある日、彼女から携帯にメールがあり会って相談に乗って欲しいとの事だった。思い出と欲望が交錯しながら待ち合わせの店で彼女を待った。
暫くすると白いタイトなセーター姿で彼女が現れた。少しふっくらしたが今でもスタイル良さが分かる格好だったので子供見たいにドキドキしながら一緒に飲み始めた。
暫くして彼女が悩みを語りだした。旦那とあまり上手く行ってない事。原因のひとつは、なかなか子供が出来ない事。そして出来ない原因は自分じゃないかと思いだしている事…それは自分の姉も不妊症だからだと言う。そして、もっと早く早く、若い時に僕と出逢いたかったと言ってくれた。
すぐに店を出て彼女とホテルに入った。シャワーも浴びず二人して求め合った。夢中だったのでスキンはつけていなかった。僕は2~3分でいきそうになり、それに気づいた。我慢が出来なくなり抜こうとすると彼女は『中で出して。大丈夫だから…』と僕の耳元で甘く囁いた。頭が真っ白になった。そして思い切り彼女に出した。そして、その後も何度も彼女の中ではてた。若い頃のように沢山出たのには自分で驚いた。愛していた彼女を愛人に出来た僕は家族に毎週土曜日は仕事だと嘘をつき彼女とホテルで愛し合った。勿論、生で中だし。二人共、それが一番感じたし、妊娠しないと言う安心感があったからだ。
再会して3ヵ月が過ぎた頃、彼女が帰り際に言った。『生理が1ヵ月半ない』と。僕が驚いた顔をすると『大丈夫。もし出来ていたら彼の子供として産むから』と言った。そして『産むなら、あなたの子供が産みたかったから私は嬉しい』とまで言ってくれた。来週には病院に行って検査をするらしい。旦那はえらく喜んでいるらしいが彼女曰わく『間違いなく、あなたの子』らしい…
来春にはもしかすると僕に4番目の子供が出来そうだ。愛する家庭をふたつ持ち続けられるかだけが心配だが彼女とは、もう離れられないと思う。彼女も僕をはなさいだろうし。