二年前のこの時期、暖冬と言われながらも豪雪地帯で突発的な大雪に見舞われ山中の一軒家でお世話になった話です。
と言うのも新しく軽四のしかも初めての4WDを購入し、その走破性を試したくてスタッドレスとチェーンを装備して某MAPで調べた山中にポツンとある一軒家を目指してドライブをしました。
特に目的地の一軒家に用事がある訳でもなく、何となく人の温かみや不便な場所での生活の工夫などを見てみたいと思ったのがキッカケです。
片道250キロの道のり。
適当に選んだ目的地に向かい雪の積もった田舎道を走りました。
麓の町で住んでいる人の噂程度の話を聞くと、どうやら住んでいるのは女性。元々両親と2人の子供で住んでいたが子供1人は他県で勤め、もう1人の子供が実家に戻り両親他界後も住んでいるというもの。
女性が一人でワイルドな生活でもしているのかと俄然興味が湧き意気揚々と向かいました。
しかし山を舐めてました。
行くだけでも命からがら…山道の狭さや雪の視界の悪さで30分の道のりが2時間かかりました。
すっかり暗くなり帰るには危険と判断して、本当に迷惑な話ですが泊めてもらえないかと頼むつもりで何とか到着しました。
そして21時過ぎに迷惑にもドアを叩き出てきた50代くらいの住人の女性に理由を説明し、家に入れてもらえました。
聞くと雪が多少溶けないと降りるのは非常に危険だと言われました。
少し気温が上がる日が予報では4日後ごろ。
それまで泊まらせてもらう(僅かながら所持金の2万円を渡した)事にした。
女性曰く、雪の日は基本的に何もしないとの事。
テレビを見るか、鶏の世話か掃除か。
とにかくとてもヒマらしい。
1日目は何とか凌いだものの、退屈からくる間が持たない空気はどうしようもなかった。
2日目からこの住まいの成り立ちとか、私自身の生い立ちなどを話てしまうとネタが尽きた。そんなに大した人生を送っている訳でもなくストーリーもない。
気まずい中、夕飯の時間になった。
暗くなるのが早い為、18時には夕食が出てきた。
メニューは家庭菜園の野菜と、知り合いの猟師から貰う猪肉、それと珍しい蛇の唐揚げが出てきた。
ヘビの唐揚げはカリカリで美味しくてご飯と共にバクバク食べました。
夕食後、前日と同じ様に女性が先に風呂に入って私がその後に入る流れだった。
女性から「いつもはだらしない格好だけど、お客がいると気を使うね〜」とか笑いながらスウェット姿で言われた。
もう50代ともなるとお世辞にもスッピンはそれなりに老化が目立つし、体型も気をつけてる訳ではないから付くべきところに肉が付いている。
普段なら全く何の感情も持たない。
しかし、風呂に入っている時から異変があった。