俺、三流大学を出たばかりの17年前、最初の配属が結構な田舎町で、非電化ローカル線の駅のそばにあるアパートに住んでた。
近所にはスーパーがあって、毎日通ってたら、そこで働いてた風吹ジュンに似た可愛い感じの美形おばちゃんと、とても仲良くなった。
おばちゃんは良子さんといって当時53歳、俺のアパートの近くにある平屋戸建ての貸家に、一人で住んでた。
あれは梅雨が開けた土曜の午後、駅前のラーメン屋でメシ食って出てきたら、良子さんとバッタリ、しばらく歩きながらお話ししてたら、その夜、良子さんの家で飲むことになった。
良子さんが料理を作り、俺が酒を買って訪ねることになった。
焼酎とウィスキーとビールと炭酸とロックアイスを買い込んで、良子さんの家を訪ねた。
年齢が30歳差と母子以上にあるのに、話が合って面白かった。
途中、良子さんが食器を洗って片付けている間、お風呂を頂いていたら、
「背中流してあげようか~」
と良子さんが入ってきた。
エッ!と思って振り向くと、良子さんも裸で、いくら53歳のおばちゃんでも、色っぽい女体見せられては、思い切り勃起してしまった。
暫しの沈黙の後、
「あら、息子より若い男の子だから、おばちゃんなんか平気だと思ったら、ごめんなさいね。じゃあ、折角だから、洗ってあげようかね。」
というと、泡だらけの勃起肉棒をむんずと握り、洗い始めた。
「何年ぶりかしら、ちんちんに触るの。しかし硬いわね~。味見したくなってきちゃう。」
「あ、味見ですか・・・」
「冗談よ。53歳のおばちゃんじゃ無理でしょ。」
「そんなこと、ないです。だって、起ってますよ。」
この夜、53歳の良子さんと俺は、30歳差で交わった。
53歳って、もっとユルユルな身体なのかと思ったけど、大学時代の女子大生の彼女たちと比べたらややたるみかけてたが、それが逆に艶かしくてそそった。
肉ビラはドドメ委色で伸びて、肉豆は色も形もアズキみたいだった。
ちょっとグロい所が卑猥だった。
舐めさせてもらい、また、舐めてもらったけど、フェラテクはさすがにベテランだった。
生のまま入れて腰を振ると、乳房がユラユラして、愛液がジュブジュブ噴き上げてきた。
母親より年上の53歳の熟女との生セックスというシチュエーションに、妙に興奮した。
「終わってるから、そのまま中に出してぇ~」
と言われて、生まれて初めて中出しを経験した。
閉経女性の魅力・・・それは中出しだけでなく、女は年をとっても女だということを見られること。
良子さんも、10年ぶりのセックスらしかったけど、始まるとすぐに女の顔になった。
閉経してたけど、肉穴は濡れるし、性感もあった。
バツイチの良子さんは、もう死ぬまでセックスできないと思ってたようで、凄く興奮してた。
まるで、燃えて燃えつきるような情念を感じるセックスだった。
俺は、分別を持った50代の良子さんが、本能の赴くままに快感に身を任せたときの表情を見て、熟女とのセックスにハマってしまった。
若い女にはない妖艶さに溢れてて、フェロモンがムンムンする良子さん。
ユルユルではないけれど、熟した身体のラインがエロい雰囲気。
ハリが失われつつある乳房や、やや弾力を失い始めた肌は柔らかく、垂れはじめたお尻や、少しだらしないウエストラインに、妙なエロスを感じた。
それから、若い女と違って、恥じらいは捨ててセックスを一緒に楽しんで、快楽を追及する。
一度イカせても、更なる快楽を求めて俺から離れず、抜かずの3発なんかザラだった。
肉棒を離さないから、何回も中出しして、肉穴から精液がドロドロ流れだす状態でセックスした。
53歳なのに、いつまでも喘ぎ続ける凄まじい性欲を持っていた。
俺があの田舎町にいたのは3年、合理化で営業所と支店の統廃合が進み、俺がいた田舎町の支社は営業所扱いになり、俺は他の支社へ異動になった。
俺は、良子さんとのお別れが切なくて、涙ぐんでいた。
「あー楽しかった。あれだけセックスしたら、もうたくさんだね。年だしね。なに、アンタ、涙ぐんでるのかい。こんなおばちゃんと別れるのに?勘弁してよ~。」
と言われた。
でも、3年間の長きに亘り男と女の関係だった女は、良子さんが初めてだった。
「私もね、還暦過ぎたらここを離れて、息子夫婦のところに行くんだ。だから、心配しないで、頑張んなさいよ。」
と言って笑っていた。
引っ越しの日、良子さんがアパートまで見送りに来てくれた。
お別れの記念に、お互いの携帯電話でツーショットの写真を撮った。
「色々お世話になりました。ありがとうございました。さようなら・・・」
「アンタ、元気でね。さよなら。」
良子さんに手を振って、アパートを離れた。
やっぱり、寂しかった。
あれから14年が過ぎた。
俺は、県内で転勤を繰り返し、40歳の今は妻子とともに本社のある都会にいる。
4年前に、良子さんがいた町の、営業所に格下げになったところへ出張があった。
懐かしいまちなみを眺め、仕事が終わった後、良子さんが住んでた戸建て貸家へ行ってみた。
きっと息子さん夫婦のところへ行っただろうから、居ないと思ったけど、10年ぶりの風景を懐かしみに行った。
やはり、良子さんはもういなかった。
ウロウロしてたら、隣の人が出てきたから、怪しまれると思って、
「あ、以前、ここにお住まいだった良子さんがまだいらっしゃるかと思ったんですが、やっぱり、息子さん夫婦のところに行ったんですね。」
と言ったら、
「ああ、良子さんなら、施設に入ってるよ。息子さんはいるけど、良子さん有責で別れたから、ご主人と暮らしてるんだよ。だから、行けるわけないんだよ。」
と言われた。
「良子さん・・・」
俺にとっては、知りたくない情報だった。
良子さん、今年で70歳になる。
先日、PCにある昔の携帯フォルダにあった、14年前に取った良子さんとのツーショット写真を見つけて、思い出した。
良子さん、元気かなぁ・・・