コロナ渦前の出来事です。
有名観光地からだいぶ離れた海沿いの宿に仕事で泊まりました。近くにそこしか無く、仕方なく泊まりました。
旅館となっていましたが、民宿の様な感じでした。
全部で10室位あるようでしたが、私の他に一組しかいない様です。
小ぢんまりとした大浴場と海に面した雄大な露天風呂を満喫し、夕飯の時間になりました。大広間に熟年夫婦?が先に食事をしていました。宿も人件費削減なのか、2組しかいないのに隣同士でならんだ席です。
こっちは一人なので少し気が引けます。
黙ってモクモクと食べ、ビールを飲んでいると、ご夫婦のご主人が話し掛けて来ました。自分達は関東から来た。この辺りの海岸線は全国的に見ても珍しいらしい。
70前位の痩せギスなご主人とちょっと年下のポチャっとした奥様だった。小1時間程一緒に食事をし、帰り際に「私たちだけだったら後で一緒に一杯やりませんか?」と誘ってくれた。「夫婦水入らずを邪魔出来ませんよ」「いつも2人だけだから!かえって嬉しいですよ、なあ」と奥さんにふると「そうですよ!是非!」と奥さんもニコニコだ。夜の10時に約束をして、一旦部屋に帰った。