乾燥肌の俺、定期的に皮膚科へ
受付の女性との会話も楽しみにしていた
きっと俺と同年代、30代半ばだと思っていた
9月末、ゴルフ練習場で試打会があった
某メーカーの新作ドライバーが気になり出かけると
そこに彼女の姿…こんにちは~!って挨拶された
「木村さんもゴルフするんですね~」
「転勤してきてから、月に一回くらいですけど…」
「私も今年は一回だけ、時間はあるんだけど…」
共通の趣味があるだけで会話は弾む
恵さんは俺の隣のレーンで打ち始める
女性のお尻を見ながら練習するのは照れるが
恵さんの細くて奇麗な脚がたまらなくエロく感じた
「今度、ゴルフに誘ってもいいですか?」
「私でいいの?」
「単身赴任で練習だけじゃストレス溜まっちゃって」
「わかる~!」
俺は名刺を差し出し
「都合の良い時があれば、俺の携帯に連絡ください」
「じゃ、LINE交換しよっか?」
彼女の名前がメグミであることを知った
翌週、早速メグミさんからゴルフのお誘いがあった
彼女がいつも行くゴルフ場
俺は初めてのコースだったので、迎えに行くから一緒に!と
車の中でたくさんお喋りをした
40分ほどの時間が5分ほどに感じた
カートのセルフプレーだった
メグミさんはコースレイアウトを見ながら説明してくれた
前はコンペをしていて、とにかく待つ時間が多くて
たくさんお喋りをするうちに
旦那の愚痴や下ネタ、もう数年レスだと言う会話になった
心配された雨が降ってきた
ハーフを終えて、一緒に食事をした
「メグミさんって40なの?全然見えないです」
「もしかしてオバサン口説いてる?」
「オバサンじゃないですよ!」
ちょっと声が大きくなってしまった
メグミさんが席を離れた
「木村さん、雨の予報は変わらないみたいだけど…」
「俺は構わないけど、メグミさんカッパは?」
「バッグの中を確認したけど、忘れてきたみたい」
「じゃあ、今日はこれで止めましょう!」
「そうだね…」
いきなり雷が落ちた
これではいずれクローズになる
俺たちは支払いを済ませた
車を走らせるとメグミさんが
「さっき大きな声で恥ずかしかった」
「ゴメンなさい。でも、メグミさんはオバサンじゃないですよ」
「ありがとう…」
「このまま帰したくない」
俺の顔を見て微笑んだ
「そうやって女性を口説くんだ!」
「そんなことないです!」
「また、声が大きくなった!」と笑うメグミさん
「ありがと!」俺の左手に手を重ねてきた
「まだ、帰さないよ!」
何も言わず、メグミさんは外を眺めていた
高速道路の入口近くにホテルがあった
ウインカーを上げ、駐車場に車を入れた
「もう…いつもそうなの?」
「メグミさんは?」
「そんな訳ないじゃない」