怪我の具合が思わしくなく、医師に完治は無理だと結論されました。
身体を鍛えることは私の人生のかなりのウェイトを占めていましたので、流石に激しめに落ち込み、昨夜デートを約束していた還暦熟女さんには電話で事情を話してキャンセルして、一人で部屋で悩んだり涙を溢したりしていました。
夜中近くになって、なにか他に楽しいこと、気が紛れること考えなくちゃと外に出ると近くに見覚えのある車・・・デートするはずだった圭子さんの車でした。
運転席の窓を叩くとこちらに気付き「ごめんね?心配だったから。少しでも近くに居てあげたかったの。気にしないで好きなことしてて?」と言われて、久しぶりにドバっと泣きました。自分でもびっくりです。
「乗って。少し走ろう」と軽くドライブ。泣いてしまったことが急に恥ずかしくなったりもしたのですが「つらいね。私の前でなら泣いてもいいんだよ?誰にも言わない」と運転席から手を伸ばして、私の手を握ってくれました。
私は女性関係にとにかくだらしなく、そんなに大切にしてもらえる様な人間では無いのですが、圭子さんはとにかくやさしく、車を停めると私の頭を胸に抱いて肩と頭を優しく撫でてくれました。
なんだかもうダメだって気分になっていたのですが、癒やしですね。すーっと胸の支えが取れて、今の、これからの自分を受け入れることが出来る気がしてきました。
またドライブして家に送ってくれて「おやすみ、私帰るね」と小さく手を振ってくれたのですが「お願い、帰らないで」と小さな声で言ってみると「ひろさんがそうして欲しいなら、私はいつだって側にいるよ」と家に来てくれました。
未だ左腕にろくに力も入らず、ちょっと無理すれば鋭い痛みが走るので、二人でベッドに入っても、こちらからは彼女をうんと気持ちよくしてあげることは出来ません。
「ねぇ、して欲しいこと言って?ひろさんがして欲しいことが私のしてあげたいことだよ」とこちらの服をゆっくり脱がせてくれて、シャワーも浴びていない身体を撫でさすり、舐め回してくれました。
ペニスが硬く起立すると「うまく出来るかな・・・下手だったらごめんね?」と上から跨ってきて、身体の中に導き入れ「ん、ひろさん気持ちいい?私の方が先に気持ちよくなっちゃう。ひろさんの身体舐めたり触ったりするだけで私、濡れているんだよ」とゆっくり腰を上下してくれました。
圭子さんのあそこは緩く包み込む様な感じ。私は遅漏気味で普段なかなかイかないのですが、一所懸命な圭子さんの様子と、圭子さんの優しい言葉が脳みそに直接滲みる様で・・・「あ、あ、圭子、圭子さん!」と情けない声を上げながら10フン程度で射精。射精の瞬間圭子さんは強く腰を押し付けてきて、一番奥で受け止めてくれました。
「ねぇ、ひろさん。ひろさんの身体はカッコいいけど、ひろさんの一番いいところは心だよ」「誰とセックスしてたとしても、私のこともちゃんと大切にしてくれているの、いつも分かるの。ひろさんが急におじいちゃんになったとしても、私は絶対にひろさんのこと好きだから」「ひろさんの触り方、いつも優しくて大好き。知ってる?私ひろさんにキスされて背中を撫でて貰うだけでいつもイッちゃうんだよ」「私にできることなんて大したこと無いけど、ひろさんのためならできることなんでもしてあげる。ひろさんが泣きたいなら私の前で泣いてほしい」
甘くて柔らかな言葉を雨の様に振らせてくれて「うん」「ありがとう」と返事をしながらいつの間にか眠りに落ちていました。
いつもより少し遅めの6時に目を覚ますと「おはよう。ご飯出来てるから。ちゃんとた食べてね」とキスしてくれました。
私の得意技、寝逃げ。一晩か二晩眠れば嫌なことは大概忘れてしまいますので、圭子さんが来てくれなくても元気にはなったかも知れません。でも、すごく、ものすごく嬉しかったです。圭子さんのことは勿論好きですけど「良かった。今日はすごくいい顔してるよ。ひろさんにはいつも元気でいてもらいたいな」と帰る彼女の背中を見送る時、これまでに無いくらい「愛してる」って気持ちがこみ上げてきました。
こんな良い人ほっぽらかしてナンパとかしてる俺、最低だ。
ナンパ辞めよう。そう思った朝でした。
熟女さんを都合の良い穴とか、ババアとか抜かすアホ。お前の目は節穴か。彼女たちの本当の良さは積んできた人生経験と、辛いことを乗り越えてなお優しい所だ。
怪我はしたけど・・・私は恵まれてるなあ。
まだまだ幸せになれるんだと思うと、なにかしてあげたい気持ちが溢れてきます。
昨夜早い時間、胃が捩れるほどイライラして攻撃的になっていたのが嘘の様です。
腕くらい動きにくくても、まだできる事は沢山ある。今日も頑張るぞー