正子さんの腰を掴んで引き寄せましたが、その手はすぐにもう少し下へと移動をします。肉付きの悪い片方のお尻に触れ、次第に手の中へと掴み始めました。さすがに正子さんも気が付きます。少しだけ身体を振り、近すぎる距離から離れようとするのです。しかし、おかげで彼女のお尻は更に僕の手に深く乗ってしまい、僕の手はお尻に敷かれてしまいました。「ちょっ!。。」無口な彼女が、少しだけ声を出します。触れられたことより、変な体勢になったことに慌てたのです。再び、「ちょっ!。。」と声を出すと、地面に手を突き、立ち上がろうとしました。しかし、僕の手が細い腰を握り直して、その身体をまた引き寄せてしまうのです。正子さんは立ち上がるのをやめます。お尻を触られるより、引き寄せられてる方がいいと感じたからです。「これでいさせてよ~。。」更に僕のこの言葉で、都合のいい女は黙りこんでしまうのでした。久しぶりの女の身体。40歳近い年上のおばさんと言っても、僕の心はなぜか踊っていました。経験したことのない熟女、それもたいした抵抗をみせない彼女が愉快で仕方ないのです。「女は使うものや。」、おじさんがこの女性をそう言った意味がよくわかります。たぶん、おじさんは彼女をそう使っているのです。そして、彼女は使われ馴れている。そんな雰囲気が、正子さんの身体中からはプンプンと溢れているのです。「おじさんの友達だから、この人が僕になにか言ってくるはずはない。」と確信をしていました。彼女の腰に回した手は、更に回り込むとワンピースのお腹の部分まで届いています。指でそこを掻き、まだ見ぬ腹部を観察します。肉のあまりない細いウェストです。久しぶりの女性の身体を、僕はそうやって楽しんでいたのでした。「ちょっと、トイレ。。」明らかに彼女が離れてる回数が増えました。午前中に3回もトイレに行くはずがありません。「少し嫌がってる。。」と感じた僕は、「帰りましょ。」と声を掛けます。少し、やり過ぎました。ウインズを出て、駐車場へと向かいます。歩道橋を渡ったりして、なかなかの距離です。正子さんは、前を歩く僕より一歩後ろを歩いて着いて来ていました。身体を触られたことで萎縮している訳でなく、おじさんと居ても必ずそうなのです。いつも一歩下がって歩いています。「一緒に行きましょ。」僕は立ち止まり、正子さんを隣に歩かせます。背後を歩かれている僕の方が落ち着かないのです。しかし駐車場までの道のり、彼女は終始下を向いて歩いていました。腰が曲がっている訳ではありません。普段と違う歩き方に馴染めないようです。車に乗り込み、彼女を助手席に乗せます。いつもは後ろの席なので、これは初めての光景です。車を走らせ、朝落ち合ったスーパーの駐車場を目指します。「正子さん、家ってどこ~?。。」静かな車内で、僕が静寂を破ります。小さな声で答えられましたが、場所が分かりました。おじさんと僕の家の、ちょうど間にある町。かなり田舎の住宅地です。それからも車内で僕が話し掛けてはみますが、反応が悪く、会話が続きません。おしゃべりは苦手なようです。弾まない車内。そして、日曜日の車の混み具合。スーパーまでの道のりがとても遠く感じます。信号待ちになり、なにげにオートマのシフトに目をやると、視線の先に正子さんの手が見えました。ハンドバッグを膝の上に置き、その上から両手を被せています。(さっきまで、身体を触っていた女。。)僕の心にま、またイタズラな気持ちが芽生えました。何をしてもいい女性だと勘違いをしたのです。手を延ばして、バッグに乗せてある彼女の手を掴みました。
...省略されました。