近所に高齢で原付バイクに乗る婆ちゃんが居ます。
同じ地区なので顔だけは知ってました。
免許を取りセルフスタンドでガソリンを入れてると 危なっかしい運転の原付バイクがスタンドに入って来たと思ったら その婆ちゃんでした。
車の初心者マークを見て 俺に話しかけて来たんです。
高齢者講習の通知が来たけど 俺が免許を取った教習所でも講習をやってるのか?って!
携帯に教習所の電話番号を登録したままだったので 問い合わせてみました。
予約が必要で 予約には通知書の番号 生年月日 免許の有効期限が必要で、通知書は家に有ると。
暇だし同じ地区だしと思い 婆ちゃんの家に行く事にして後ろを走ると 婆ちゃん飛ばす飛ばす! 初心者の俺 ちぎられそうでした。
着くとデカい家でした。
通知書と免許を見て 講習予約をしてやりました。
その時 名前が幸子 年齢74歳とわかりました。
危ないし寒くなるんで「家の人に送ってもらった方が良いよ」と言うと
「オレ 1人暮らしだから」
「息子か娘さんは?」
「子供 持てなかったんだ」
何か悪い事聞いたかな?と思い
「だったら俺 乗せてってやるよ! 教習所の先生に免許証も見せたいし」
乗せて行き 先生方に免許証を見せ、講習の終わる時間を聞いて 3時間パチンコへ!
出て1時間遅くなり、婆ちゃん 待合室で ちょこん座り待ってました。
その夜 家に婆ちゃんが挨拶に来て 母と話してました。
「おかげで 助かった! 大ちゃん ありがとね」
「な~に 仕事しないで 遊んでるもの いっつでも使ってやって(笑) こんなん高々な物頂いて こっちこそ 申し訳ね~」
と 母!
「大輔 書換さも 幸子さん乗せでっで やれよ!」
免許の更新にも乗せて行き 帰りには婆ちゃんの買い物まで。
寿司のパックを3パック 刺身とか買う婆ちゃん!
そんなに喰うのか?と思ってたら、婆ちゃん家に着くと「大ちゃん ホントに助かった 夕飯喰ってけ」
悪いからと断ると「オレ1人で こんたに喰えね~がら」
で家に電話して婆ちゃん家で夕飯食べ コップで一杯の酒が楽しみだと言う婆ちゃんに付き合って酒まで御馳走に成りました。
車置いて歩いて帰り 又歩いて取りに来るのも面倒くさく 泊めて貰う事に成りました。