今日、6年間付き合った彼女と別れました。
明日は彼女の52回目の誕生日でした。
10才年上の彼女と知り合ったのは、某出会い系サイトでした。
ちょっとポッチャリさんですが年齢より若く見られ美人で笑顔が素敵なとても優しい彼女でした。
最初はほんの遊びのつもりだったのですが、付き合っていくうちに彼女の人柄の良さに惹かれて私にとってなくてはならない存在になっていきました。
彼女と過ごした6年間は毎日が充実していました。
お互いに家庭も仕事もあるから、会えるのは月に2回ぐらいでしたが、会ってる時は本当にラブラブでした。
毎年、お泊まりで遠くに旅行も行きました。 一番の思い出は去年の夏に行ったグアム。 『海外旅行だから思い切って買っちゃったの』と言って見せてくれた超ハイレグのビキニ姿は今でも忘れられません。
去年の末から、体調がすぐれないからと、彼女は病院に通うようになりました。
それまで毎日の様にあったメールがぱったり無くなり、電話してもつながらなくなった。
一週間ほど経ったある日、彼女から『今夜あえない?』とメールがあって、仕事を早く切り上げ会うことにしました。
そこで彼女から聞かされた言葉で私は天国から地獄へ突き落とされました。
癌でした。
…それも悪性
すでに他の臓器に転移していました。
余命6ヶ月
それが医師の診断でした。
二人で泣きました。
泣いて 泣いて 泣いて…
一緒に死のう… 死んで天国で一緒に暮らそう… そこまで追い詰められました。
それから彼女の闘病生活が始まりました。
抗がん剤の影響で髪は抜け落ち、彼女から笑顔は消えてしまいました。
不倫関係の私は彼女の病室へは入れず、いつも病棟のはずれで会っていました。
ほぼ毎日、仕事を抜け出し病院へ通いました。
しかし…
とうとう彼女から連絡が来なくなりました。
今日、彼女からメールが来ました。
内容は
『家内は昨日、息を引き取りました。家内があなたと付き合ってたのは知っていました。今夜、通夜をします。あなたさえよければ来て下さい。私はあなたを恨んでいません。逆に家内が愛してたあなたに最期に会ってもらいたいのです。家内にあ会わせてあげたいのです。お忙しいと存じ上げますが、よろしくお願いします。』
今日の雨は冷たい雨でした。
さようなら慶子。やすらかに眠って下さい。