お久しぶりです。
5月11日に出張先で仕事中に左肘関節を複雑骨折して、知らぬ土地での40日間
の入院生活を送り、やっと戻ってこれました。奇しくもこの日は美佐子の58回目
の誕生日、土日の休みと併せて地元へ戻り二人でお祝いをしてユックリ過ごす予定
でした。救急車が来て病院に運ばれ脂汗が出る位の激痛でしたが、何とか美佐子に
連絡したい、との思いで「叔母へ連絡」と言うことで携帯を使わせて貰いました。
その日は痛み止めの注射と座薬、内出血の血抜きだけで患部を固定し翌朝から即手
術に入るとの事でした。夕方4時頃社長が来て個室や完全看護の手配をしてくれ
(俺に両親が居ないのと、兄弟が遠く離れて居る事、会社から高速で来ても2時間
半は掛かる為不便の無いようにとの心使いから)当面の費用に、と10万円を置い
て帰り、その後即個室に移されました。六時位に看護士が血圧等を測って居る時に
突然美佐子がきました。今にも泣き出しそうな顔をして俺を見つめています・
「心配かけてごめん」「声が聞けてよかった、看護士さん命に別状は無いんです
ね?」「はい、肘の複雑骨折と思われますが、本日は手術への対応は難しいので
応急処置にて対応致しまして、明日朝から整形、麻酔、外科のカンファレンスを行
い諸手続きが完了次第手術に入ります、叔母様と言うことで各承認をお願いできま
すか?」「もちろんです、それとこの辺でホテル手配できますか?」「2~3日は
付添いされて結構ですよ 後ほどソファベッドと寝具用意致しますから」美佐子は
ホッとした表情を浮かべ俺の顔を見た。でも瞬く間にその目から涙が滲みでた。
「ごめんね.......」俺が口火を切ったが後は言葉にならなかった。「よかった、
よかったね........」「左手 痛むんでしょ 可哀想」その夜俺は右手で美佐子の
手を握りながら左の痛みを堪えながらまどろみを繰り返した。
美佐子は高速を運転する自信が無いのでタクシーを飛ばして来たのだ。