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英石油会社BP所有の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」で起き
た爆発により、メキシコ湾に深刻な被害をもたらしている大規模な原油流出事
故。発生から2か月近くが経った今もなお、流出をストップさせることができ
ず、環境汚染の広がりは深刻さを増すばかりです。
“史上最悪の原油流出”と言われる今回の事故。政府も懸命な対応に追われて
いますが、「小さなことでも良いから、何かできることはないか」と、市民レ
ベルでも環境に対する救済運動が始まっています。そうした中、健康的なお色
気のウェイトレスが人気を集める米レストランチェーン「Hooters(フーター
ズ)」は、従業員によるボランティア活動を始めました。
「Hooters」のユニフォームは、胸元を強調したタンクトップにオレンジ色の
ホットパンツ。そして肌色のストッキングを着用しています。そのストッキン
グが海岸沿いに流れ着いている原油を除去するのに役立つということで、従業
員から使用済みのストッキングを集め、提供するというのが今回の活動です。
具体的にはストッキングに人の髪の毛やペットの毛を詰め込んでつなぎ合わ
せ、オイルフェンスとして海に浮かべるそう。天然の毛は重量の約6倍の原油
を吸い取るため、その性質を利用しようというわけです。しかもこのオイルフ
ェンスは再利用が可能で、平均8回も繰り返し使えるのだとか。
「Hooters」で広報を務めるマイク・マクニールさんは、従業員から約10万本
の使用済みストッキングを回収する予定であることを明かしています。これを
もとにオイルフェンスを作れば、100万ガロンの原油を海岸から取り去ること
ができると見込んでいるそうです。