41才独身、彼女無しはゆうに10年を越すモテない俺。
こんな俺に今、彼女と呼べる女性が出来た。
敦子、44才、職場の同僚で離婚歴有り、高校生の息子と同居してる女性。
今年三月中頃、俺は突然の勤務地変更を言われた。
某営業所で、会社の金に手をつけた奴がいて解雇、元いた職場でうだつの上がらない、ほとんど余剰人員で独身で動かしやすかった俺に、解雇者の穴埋め移動だった。
敦子は営業所の事務員、俺は営業職。
丸々コロコロしてて、女性芸人さん森三中の村上?だったか大島?一ヶ月一万円生活だかの番組に出てたあの人を思いおこさせるような第一印象だった。
六月、明日は休みという日だった。
敦子から明日はどう過ごすのかを問われたので、ドライブがてら日帰り温泉にでもと簡単に答えた。
すると敦子は、私が車出すから、私も一緒して良いかと。
ガソリン代浮くな~の打算的考えのみでOKした。
俺のこと迎えにきた敦子の車に乗る。
車内で俺のこと根堀葉堀聞く。
適当に答える俺。
私みたいな女、ダメですかみたいなことを聞かれた。
びっくりした。
鈍感な俺でも誘われてることに気づく。
女性からそのようなことを言われた経験がないからだ。
そこでも俺の打算的な考えが頭によぎった。
俺にはこの程度の女性が手頃だろう。
それに久々にセックスが出来るかもしれない。
俺は答えた。
全然ダメではない。
一緒にと言われ、嬉しかったと、口から出任せを話した。
お風呂は温泉じゃないとこでもいいか、そう聞かれた。
ハンドル握ってる人にお任せしますと答えると、敦子は日帰り温泉に行く道から、ハンドルを右に切って、道を外れた。
その先にあるのはラブホテル。
道にあるラブホテル方向を指す看板をたよりに、敦子は車を走らせた。
こんな展開はつい数十分前までは考えもしていない。
そして本当にラブホテルに入ってしまう。
俺は本当に、こんな俺でいいのかを訪ねた。
すると敦子はこう答えた。
『逆ですよ。逆に私がそれいいたいです。こんな私でも本当にいいのか。こんな容姿の私だから、ダメと言わない貴重な男性ですよ。私に男性選ぶ権利などないんだけど、義彦さんならダメ言わないかもと思って』
先に俺がシャワーを浴び、身支度を整えた。
後から敦子が身支度を整え、出てきた。
柔らかい身体を抱き寄せ、俺は本当に久々のキスをすると、敦子は舌を絡めようとしてきた。