レジには3人の先客、女は頻りに私を気にします。
私はソッポを向きながらも会計の進み具合をチラ見。大変お待たせ致しました。お会計2475円になります。順が回った。
女は頷きチラッと私を見ながらも、財布から3千円を取り出しレジの男に渡した。
男が釣り銭を渡す瞬間を、私は狙った。
女もこの先何秒かの間は無いだろう、と鷹を枸っているに違いない。
ありがとうございます~
525円のお返しになります。
と言って手から手へ小銭が渡る瞬間…swを入れた。チャリーンチャリーンと小銭が飛び散り、釣りを取ろうとした女の右手は下腹部を押さえ、顔は紅潮し両足をピッタリ合わせて、小刻みに震えていた。
レジの男は 大丈夫ですか?と声を掛け、後ろに並んだ客は怪訝そうな顔をした。
私はswを切り驚いたフリをして女に近づいた。
どうした?大丈夫、と言うと女は肩で息をしていた。私は女の肩を抱いて 車に行こう と言って歩き始めた時、明らかに心臓は動悸し足の力が抜け引き摺りながらやっと歩いているのが判った。