ぼくは、最近、朝起きるのが楽しくて仕方ありません。また、今日も、地下鉄
で、あの宮沢りえ似のトレンチ美人と会えると思うと。彼女のコスチュームは毎日
違います。髪の毛をたくし上げたかと思うと、次の日にはまた長い髪をたなびかせ
ながら現われたり、また次の日には、髪を栗色に染めていたりなんかするといった
具合にです。毎日、バーバリーのコットン系のコートを着ているのですが、そのバ
ーバリーのコートにせよ、ある日はベージュのトレンチ、一昨日はオフホワイトの
トレンチ、昨日は真っ赤なトレンチ、そして雨の降った今日はベージュのトレンチ
で、先日のベージュのトレンチとは異なり、コートの裾が足のくるぶし辺りにまで
達しようかというぐらいの超ロング寸のものです。このような日替わりコスチュー
ムを基に彼女の性質を推測してみました。彼女は非常にお洒落な娘であること、そ
して、毎日、トレンチコートを着用していることから、彼女はひょっとして自分と
同様、かなりのトレンチフェチではないかということです。コートフェチさんの学
説によれば、フェチなるものは男性特有のものであるとのことですが、ぼくは敢え
てその学説に挑戦してみようと決心しました(コートフェチさん、すいません)。
つまりは、自分も彼女同様に、毎日、バーバリーのトレンチを着てみては彼女の
前でちらちらし、彼女の反応を見てみようというものです。
ってなわけで、今までは、決して、人前では、着ることの無かった自分の秘蔵バー
バリーコレクションから適当なのを選び出し、一昨日から、トライしてみました。
ぼくの持っているトレンチはそもそもオナニー用ですので、全て女性ものです
が、前合わせを逆にしても、ボタンひとつぐらいはかけられますので、あたかも男
性もののように着れます。
そうした試みを始めてから、驚いたことにというか、嬉しいことにというか、反
応は如実に現われました。それもネガティヴではなく、ポジティヴな反応です。例
えば、彼女は、それまで、ぼくという存在を認識している様子はなかったのですが
(先日、電車内で隣に座った際に視線が合ってしまったという時を除いてです
が)、ぼくがトレンチを着用するようになると、ホームで電車を待っている間に、
彼女の方から自分の方へと近づいてくるようになったのです。電車に乗る時も、ぼ
くの歩調に合わすかのように、ぼくの目の前を歩き、電車に乗っている間も、ぼく
に対し後ろ向きとはいえ、時には自分の方に擦り寄ってくる感じです。おかげで、
何も労することなく、自分のペニスの先端部が彼女のヒップに互いのコート越しに
擦れ合うことができます。ものすごく気持ちよくなってくるので、こちらの方か
ら、先端部を前方に(彼女の方に)突き出しても、彼女は無抵抗です。一昨日、そ
して昨日も、会社に着くやいなやトイレに直行。彼女の挑発行為?のお陰で、オー
バーフロー気味になっているものを気持ちよく始末しました。
そして、雨の降った今朝のことです。彼女のトレンチは、上述した通り、ベージ
ュの超ロング寸のもの、そして、茶色のハイヒールブーツを履き、手には雨水が滴
り落ちているバーバリーチェックの雨傘を持っています。このコスチュームは今ま
での彼女が披露してきたコスチュームの中でも、ぼくにとっては、最も股間を厚く
させるものです。さらには、例によって、ホームで彼女が自分の方にアプローチし
てくると、これまた、ぼくの最も好きな香水(おそらくシャネルのポイズン?)の
臭いを発散させてきます。嬉しいのを通り越して、何かヤバイものを感じました。
だって、昨日までのようなことを、こんな強烈なコスチュームでやられたら、自分
の理性にも限界がある・・・。そんなことを心配しているうちに電車がやってきまし
た。電車を一本遅らせて、ここは一旦、彼女とはブレークしたほうが、という慎重
策が頭をかすめましたが、えぃ、まぁ、いいやとばかりに電車に乗り込むと、昨日
までなら、ぼくに対して背中を向けてポジションを取っていた彼女が、今日は、ぐ
るり180度体位を反転させ、なんと、ぼくの方にその美貌を向けてきたのです。
(続く)