遠い昔に最愛の人だった元カノ。
時々、嫌なことが合ったり、嫁さんとケンカしたときなんかに想い出す。
俺の逃避先はあの元カノだった。
23歳から26歳まで付き合った元カノ。
元カノの親に結婚を反対され、やむなく同棲、若かったから、毎日セックスしてた。
仕事から帰ると、元カノが先に帰ってて、玄関でスカートめくると、ノーパン。
玄関で始まってたから、元カノの喘ぎ声、絶対外に聞こえてた。
だから、アパートなのに玄関マットがデカかったし、玄関にティッシュとごみ箱があった。
風呂入ってメシ食って、テレビ見ながらチビチビ飲んで、寝る目にもう一発決めた。
休みの日は、朝からド変態、元カノのマンコにバイブ入れて、七転八倒の逝き狂い、痙攣して白目剥くまで責め立てた。
逆に生理日になると、俺の亀頭をストッキングでスリスリ、イキたくてもイケないのに、地獄のような快感に見舞われて七転八倒した。
本当にド変態カっプルだった。
ある日、帰宅したら、元カノの隣町の実家から両親が来てて、同棲を咎められた。
これは何だと、バイブを投げつけられた。
そのうち元妻の父親と泥沼になり、その果てに、彼女は去った。
月曜から金曜まで研修があって、その間に元カノが引っ越してた。
部屋に帰ると、元カノの荷物だけが消えていた。
お別れの置手紙も何もなかった。
俺、膝を抱えて泣いた。
その後も、仕事から帰って一人になると、涙が流れた。
一人で住むには広すぎたし、家賃を抑えるために結構郊外の住宅地だったから、同じ私鉄沿線でも、もっと街場に近い場所へ越した。
数年後、今の嫁と付き合ってるとき、電車で元カノを見かけた。
距離を置いてみてたら、俺の降りる駅を通り越したけど、跡をつけた。
そしたら、数年前まで二人で住んでたファミリー向けアパートに行った。
玄関先で、俺がもういないことを知ると、肩を落として帰路に就いた、と思いきや、二人で良く行ったコンビニの前を通り、良く食いに行った待ち中華の前を通り、俺との思い出を紡いでた。
元カノ、俺といたときより、キツイ顔つきになってて、後を追うんじゃなかったと思った。
その後、街場へ向かう電車に乗り、俺は、自分なアパートの最寄り駅で降りた。
電車が走り出したら、ドア付近至ってた元カノと一瞬目が合った。
元カノ、ドアの窓にへばりついてこっちを見てたけど、そのまま電車は見えなくなった。
あれから20年が過ぎた。
今は、嫁と中学生の娘と一匹の三毛猫と暮らしてる。
場所は、最寄り駅があの元カノと暮らしたアパートがあるところ。
時々あのアパートの前を通るけど、あの頃の思いはもう蘇らない。
元カノより、嫁sンの方が俺の心の中を占めているから。
また再会したとしても、懐かしい旧友にあったみたいな気持ちになると思う。
過ぎ去った年月で、奇麗な思い出になっている。
泥沼だって、そんなことがあった毛穴になっている。
もう、遠い昔に過ぎたことで、元カノが幸せかどうかも興味がない。
ただ、あの時代の象徴が元カノだ。