近い将来に俺は檻の中で暮らすことになるだろうと思うので、それまでにここに書き残しておこうと思う。
自ら証拠を残すなんてバカな話だが、所詮頭がイカれてる野郎なので構うこたないさw
まず、俺の闇とイカれ加減を書いておくと、オレには妻も娘もいる。娘は来年中学に上がる。イヤイヤ、娘に手を出した話しじゃない。父親の目から見てもナカナカの 美形に育ったので出したいのは山々だがそこまでは踏み切れていない。それが現実ってものだ。
妻と娘は関東の有名なテーマパークに金曜から2泊で出かけ、俺は仕事だと嘘をついて自由行動を楽しむ予定だった。
車で小一時間ほど離れた所にある100均とホームセンターが近接している黄金の場所だ。そこは仕事でよく行く場所で以前から目をつけていた俺にとっての夢のテーマパークのような場所だったんだ。
目の前に大きなマンション、そして市営団地が立ち並んでいて休日ともなれば店舗はどちらも大変な人出だった。学校も小、中が近く子供たちが腐るほど溢れている。
土曜だった。
100均の開店に合わせて店の入口前の平面駐車場に車を止める。
ここで店には入らない。じっくりとただ時間を潰す。まるで口許に獲物がくるまでひたすら待ち続ける醜い深海魚のアンコウのようにね。コンビニで買ってきた飲み物を飲みながらスマホで時間を潰していた。
車も増えて、多くの客が店の入口に入っていく。店の前には車の飛び込み防止のために太い鉄のパイプでできたバリケードがあるが、俺はピッタリとは着けずに、少し離してフロントガラスからそのバリケードが見える位置に車を止めていた。それにはもちろん大事な理由があった。そしてその目論みは見事に的中した。
ひたすら気に入った獲物を待ち続けること約一時間が経過したころ、それは現れたんだ。
髪は肩より少し長い。白の肩だしシャツ、肩には紐リボン。スカートはフワリと開いた紺色の膝上で裾に白い線が日本入って、ソックスは濃い水色に赤いワンポイント、水色のマジックテープのスニーカー。
(こいつだっ!)
急いでスマホで後ろ姿を撮影した。
それは狩の始まりだった。そしてその妖精は俺の薄汚い欲求をしっかりと堪能させてくれたんだ。