~本日一回目~
5月4日。9時34分。雨が収まって強い日差しの中、たまらずに玄関から素っ裸で飛び出します。髪は下ろしたままです。いつもの自分を奏でたくなったのです。
下のほうまで降りていくといつもの歩道を全裸歩行。ヒンヤリとした中でやや強い風。相変わらず閑散とした中、後ろから来る車に私のお尻が反応します。もう見られることの虜になっています。車が通過する頃には髪をかきあげる仕草をして反応します。
鳥のさえずりと遠くから聞こえてくる風の音、車の音。全てが私の裸に語りかけてくるようです。そして救急車のサイレンの音。風が強くなってきて私の裸を嘗め回します。スカートはいてたら大変だけど今の私はそんな心配は皆無に等しいのです。素っ裸だからね。
気持ちいい。気持ちい。気持ちよすぎてどうにかなりそうです。私はとうとうはだかを見られないと感じられない身体になっています。
私の破滅の時はすぐ近くまでやってきています。こうしてる間にも後ろから車が通り過ぎています。家の物陰になってたり電柱の障害物はあるものの注視すれば裸の私を確認できる。
たまんない。たまんない。私の全て。それも一番恥ずかしくて一番見せたいお尻を真昼間の住宅街で見られているんです。今の、今のこの瞬間。この空間に永遠にへばりついていたいんです。
いつものコースを通って左下の住宅街の道路へと降りていきます。すると右前方の住宅に後姿の初老の女性が何かをしています。もしかしたらと思って駆け出したのです。横目に見ながら駆け抜けます。20mほどで傘をさしたおばあさん。右横を駆け抜けます。沢山の家があるものの嘘のように人気がありません。
全裸でのジョギングもここまで人との遭遇がないと物足りなさも感じます。以前はラッキーって思ってたことが変ですね。
もうすぐ物陰とかないパッと開けた歩道に出ます。流石に進化した私でも緊張します。車の音がしないのを合図に飛び出します。すると前方の歩道に赤いリュックを背負って自転車を押している中学生ぐらいの男の子がいました。なんだかスマホに夢中みたいです。それをいいことにゆっくりと近づいていきます。
「素っ裸、素っ裸。あなたの後ろに素っ裸の女がいるのよ。男の子だから女の裸に興味あるでしょう」。
もう2mぐらいの距離に来た時です。後ろから車が来ました。私は咄嗟に電柱に身を隠しました。そうこうしてる内に少年は私の家のある方向に行ってしまったのです。
後を追っかけてもよかったのですがそのまま道路沿いの歩道を歩いていきます。
「ビユウぅーっ!ヒュウウ~っ!」と風が強くなってきました。右側の道路の木の葉が舞い上がります。
車のエンジン音は今は皆無です。目つきが鋭さを増してきてついに道路側に飛び出したのです。中央の白い白線を素足が踏みしめます。そして駆け出します。
「あーぁ、みんな見てーぇ。私の裸といやらしいお尻見て。私素っ裸なの。いや、いやぁ」。
お尻がプルンプルン揺れる感触を感じながら裸を鼓舞します。私の素っ裸がはじけ飛んだ瞬間です。素敵な素敵な時間。
「いや-ぁ、素っ裸、素っ裸で道路の真ん中を走ってるの。素っ裸、素っ裸よ。いやよーぉ、いや、いや」。
前方からの車を確認すると左側の歩道に移動して電柱の陰でやり過ごします。その後は一目散に家まで帰りました。10時36分でした。