そのまま私は家をあとにしてその日は帰らなかった。
その夜、母に電話して日曜日にちょっと帰ると話すと、やけに来る時間を確認したがった。
そりゃ彼を帰さなきゃならないんだから当然です。笑
妹にも用があるから妹の帰宅予定を聞くと、真っ直ぐ帰っても6時7時になりそうというので、さじゃあその時間に帰ると告げた。
妹に会いたかったのは別れた経緯をちゃんと聞きたかったからだ。
メールじゃなく電話を掛けたのは、母がどんな様子か探りをいれるためだった。
背景にテレビの音がするとか全くなくて無音なのが怪しかった。
それで、日曜日に妹とまったりしてるときに彼とはどうなの?って話をふって色々聞き出した。
やはり、妹は母の事は知らないようだが、ひとつ新事実が出て、それは彼の浮気相手と思われる相手はバイト先の同僚らしいのだか、なんでもかなり歳上な相手だったらしい。
要は彼が終わる頃に抜き打ちでいったら、一緒に出てきた同僚の女性と帰っていった。
(姉妹で同じような展開!!)
二人は別れる様子はなく、しばらく歩き続けて駅の繁華街の方に向かってるが駅にではない。
どこかに寄るような気がしてあとをつけていたが、まさかラブホテルに入られて愕然となったそうだ。
いやあ…
それはさすがにキツイか…
妹はさすがに露骨すぎて、見たことを話せなかったらしい。
口にするのも恥ずかしかったのだろう。
彼からすると釈然としないかもしれないが、もしかしたら思うところはあったかもしれない。
これが同年代の相手ならホテルに入る前に声を掛けたと妹は言った。
それもわからなくもなかった。
真相を打ち明けなかったのは武士の情けだったのかもしれない。
私はひとつ仮説を思いついた。
要するに彼は妹に不満があるとかじゃなくて、マザコンというか歳上好きなのだ。
母がその話を知ってるかはわからないけど、知ってる方が逆に受け入れやすい気もする。
このへんは確かめようがないけど。
私はその夜は泊まることにしていた。
それはもうひとつ目的があったから。
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