母親とレストランで食事をしながら、母親は「すごい!これ美味しい」とやけにはしゃいでいましたが、僕はこの後のことが現実味を帯びてきて、食事どころではなく何を食べて美味しかったかも覚えていません。
僕と母親は食事を終えてレストランを出て、HPをプリントアウトした紙を見ながら、例のバーに向かって歩きました。
歩いている途中で僕と母親は会話もなく、レストランであれほどはしゃいでいた母親が嘘のように静かで母親の緊張がひしひしと伝わってきました。
大きな通りから横道に入ったところで母親は「このビルのディスコに来たことある。若い頃だけどね」と一言呟きました。
そこからまもなく賑やかな通りから外れたところにそのお店を見つけ、僕と母親は一度顔を見合わせて、そして僕はインターフォンを押しました。
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