僕は母娘たちがいる部屋にインターホンを押すと、何やら物音がしてから母親がドアを開け「えっ、けんちゃんなの?」と驚いた表情をしていました。
母親はバスタオルを巻いたままの姿でいて、僕は部屋の中に入ると部屋には母親だけでした。
しかし、ツインのベッドが二つとも乱れていたことと、バスローブが脱ぎ捨ててあること、使ったバスタオルがベッドの上に投げ捨ててあったこと、ゴミ箱の中の丸められた大量のティッシュを見て、さっきまで母親が何をしていたのか、聞かなくてもわかりました。
さらには部屋に漂う中年男性の臭いというか、淫靡な臭いが残っていました。
男とはエレベーターで行き違いになったようです。
僕は「母さん、あの人はだれ?」と聞くと、母親は「けんちゃんは会ったことなかったかしら。あの人はよくうちに来てた株の営業の人よ」と何を今更、という感じで答えました。
まあ、僕にとって母親が何をしようが構わないのですが、うちでバレると面倒なことになる、とだけ思いました。
※元投稿はこちら >>