Kのプレールーム
僕はタクシーに乗っていた。
Kに言われた住所を運転手に告げ、カーナビでナビゲーションされ、目的地に近づきつつあった。
場所は隣の県だった。
隣の県と言っても昼間だったら、電車ですぐの距離だ。
川向こうってだけのことだった。
場所は、住宅地にあるマンションだった。
しかし、いまどきではない古びたマンションで、オートロックもない玄関で、誰でも自由に出入りが出来た。
そのマンションの1室の部屋番号をKから聞いていた。
「鍵は開けておくから入ってくればいい」とKは言っていた。
セキュリティの低いところだなぁってのが第一印象だった。
僕は聞いていた部屋へ行った。
Kが言っていたように、鍵は掛かってなかった。
僕はドアを開けた。
灯りは点いてなかった
廊下の一番奥に明かり取りの窓がついたドアがあり、そこから白い灯りが漏れていた。
僕は廊下を歩き、そのドアへ近づいて行った。
近づくと・・・・・・・「はっ」とか「あんっ」とか言う声が聞こえてきた。
(間違いない)そう確信して僕は中を覗いた。
しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
誰もいなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明かり取りの窓から漏れていた白い灯りはテレビだった。
映っていたのは、女が男からバックで突かれてるAVのようだった・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はひ・あ・もっと・・・ッ・おおおぅッ」
女は下へ垂らした大きな乳房を揺らし、頭を仰け反らせていた。
しかし、その顔は、よく知ってる顔だった。
僕の母さんだった。
僕は、ドアを開け、部屋へ入った。
部屋には大きな液晶テレビがあるだけで、やはり誰もいない。
「あ・・・おおおっ・ふかいいいッ・・・んんんッ」
母さんを後ろから突いていたのはKだった。
いったいどこに居るんだと思って、他の部屋も探したがどこにも居なかった。
テレビが置かれてる部屋は通常だと、リビングかダイニングに使われる部屋のようだったが、テレビ以外に物はなかった。
「あああッ・はひ・あんッスゴイィィッ・奥にっ・・・あ」
母さんがKに言っていた。
「いいッ・・・感じるっ・・・」
「じゃあこのままイクぞ」
Kも母さんに言った。
「ああんっ・きてっ・してぇ・中にいっぱい出して・・・ッ」
母さんは蕩けた顔でKに言っていた。
四つん這いの体勢を保てずに、前へ倒れうつ伏せになった母さんから、射精を終えたのかKが逸物を引き抜いていく。
そして、こちらを向いた。
画面の中のKと目があった。
「ほう・・・・・来てたか・・・・」
そうKは言った。
僕は慌てて周りを見る。
「ふふふふっ・・・・そう慌てなくても・・・・天井を見てごらん」
Kに言われて、僕は上を見上げた。
ドーム型のカメラが取り付けてあった。
「この前のことがあってね・・・・君にあんな度胸があったとは・・・・・私も君を見くびり過ぎた。それで、今回は別室で観賞してもらうことにした」
※元投稿はこちら >>