kawa001さん もしさん
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Kの告白
「ぬおおおっ・・・・・・・・ぬおおおおおおおおっ・・・・・・・・・」
Kは雄叫びをあげた。
母さんは目を見開いていた。なにが起こったのかといった風だった。
僕も母さんと同じだった。
「〈母さんの名前)、HIROKI君」
Kの声音が変わった。
実は私も、君たちと同じ罪を犯していたんだ」
「えっ・・・・・・・・」
僕と母さんは驚きの目でKを見た。
「そこにスーツあるだろ。内ポケットを見てくれ」
僕はKに言われた通り、ソファに置かれたスーツの内ポケットを見た。
セピア色に褪せた写真だった。
芝生の上に、紺か黒のスーツを着た女が立っていた。僕は一瞬、それは母さんだと思った。顔立ちも、身体つきもそっくりだった。
しかし、よく見れば、スーツや靴のデザインがずいぶんと古風だっだし、唇の右下にほくろがあった。
(誰なんだ?)と僕は思った。母さんも同じ気持ちなのだろう。真意をうかがうように、Kを見ていた。
「それは・・・・・・・・・私の母だ」
Kは、絞りだすような声で言った。
「私はね、(母さんの名前)さん、HIROKI君・・・・・」
呆然としている僕たちに向けて、粛々と告白を開始した。
母のことが好きで好きでたまらないんだ」
Kの呼吸が乱れた。
「母としてじゃなくて、女としてだ。あれほどいい女はいないと思うし、母を思い出して今まで何度も・・・・・お恥ずかしい話だが、子供の頃から何度オナニーしたかわからない。もちろん、今でも」
「お、お母さんを・・・・・思い出して・・・・・・」
母さんが驚愕に声を震わせる。のけぞるように僕にもたれる。
そんなKが母親と関係を持ったのは、性に目覚める年頃だったそうだ。
その関係は、Kが結婚するまで続いた。
しかし、Kは自分の異常性を再認識することになったそうだ。
妻としても、満足出来なかったのだそうだ。
そんな頃、妻の父親、つまりKの義父が事故にあった。
前年に妻の母親は、病死していたため、父親は一人暮らしをしていた。
そのため、妻は父親の世話のため、実家へ帰ったのだそうだ。
この時に、一人になったKの世話のために、Kの母が来たのだ。
そして、一度は切れた関係が復活したのだ。
その関係は、その後も妻の目を盗み続いたそうだ。
しかし、やがて、関係は妻の知ることとなり、それが原因で離婚した。
そして、この話は、これで終わりではなかった。
そのことを悔いて、Kの母は、どうしても断ち切れない息子への思いを切るために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自ら命を絶ったのだった。
「(母さんの名前)君を初めて見たときの衝撃は・・・・・・・・・」
Kは、凍りついたように固まっている母さんに言った。
「生涯忘れられない。雷に打たれたみたいなというのは、ああいうことを言うのだと思ったよ。顔はもちろん、身体つきや表情の作り方や、なにもかもが母を彷彿とさせたんだ」
Kは思わぬ告白に凍りついたように固まっている僕たちに話し続けた。
Kは母さんを我が物にしようとしたのだ。しかし、その過程で僕との母子相姦を知り、それを阻止しようとしたのだそうだ。
それは、母を失った自分の体験を僕にはさせないということもあったそうだ。
しかし、
「・・・・・・・もういいだろう」
Kが言った。
「(母さんの名前)さん、私はもう、君に手を出さないと約束するよ。関係を強要しないと・・・・・・」
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