結局、射精を終えても、あの妙な胸の高鳴りが消えていなかった。
Yからの連絡を待ったが、スマホが鳴る気配はなかった。
その後もYからの連絡はなかった。
震える手で玄関の鍵を開け、恐る恐る室内に足を踏み入れた。
「あら、仁彦お帰りなさい…」
そこには日常の風景があった。
台所で食事を作る、母が普段と変わらぬ声を掛けてきた。まるで、写メや電話での声が全て嘘だったかのように…。
Yの家へ向かった。
Yの部屋に入ると、自分のベッドにパン一姿のYが大の字でイビキをかいて眠っていた。
自分は思わず、その頭をはたいて叩き起こした。
「・・・あっ!仁彦、おはよう」
「おはようじゃねーよ…それで」
「・・・あぁ、最高でしたよおばさん」
「久しぶりにオールしちゃいましたから」
「・・・徹夜って…一体、何発ヤッたんだ?」
溜め息を付く自分に、笑顔で片手を開いて見せるY
「無理矢理とかじゃないんだろうな?」
「違いますよ!俺そこまで女に不自由してませんから」
「でも、まぁ酒の力は少し借りましたけど…」
「・・・・・」
呆れ顔の俺にYが聞いてきた
「で、どうしますか…続けても良いですか?」
「………母さんは、何て言ってた?」
「まぁ、今日だけとか…このことは忘れましょ…って感じでしたけど」
「・・・じゃあ、終了だな…分かってるよな」
「ええ、仁彦が、そう言うなら…」
「やっぱり、母親じゃ興奮しませんでしたか?」
「・・・・・」
「でも、あれだけの名器…少し惜しいですね」
「………良かったのか!?」
「正直、ビックリしました。ミミズ千匹ってやつですね…あれが」
Yから出た言葉に驚かせされた。
「…でも、終わりだ。写メも消しておけよ」
「分かりましたよ」
Yは苦笑いを浮かべていた
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