自分が、小学生、中学生位の頃の話です。我が家には、赤いムードランプがあったんです。当時、ムードランプという言葉も知りませんし、何に使うかも、勿論知りませんでした。
父は、夕食後、たまにこのムードランプのメンテナンスをするんです。メンテナンスと言っても、磨くだけですが。
すると、必ずと言っていいほど、母がこれに反応し、『ふん、全く、何をしだすのよぉ~』と言って、呆れ顔になるんです。すると、父は『何がぁ~、バーカ』と言って、ニヤニヤするんです。特に週末に多かった気がします。
当時、このやりとりが全く理解出来ませんでしたが、大学生になったあたりに、ようやく理解出来ました。
父の『今晩、1ラウンド、お願いね』とのサインに、母は拒む事なく『望むところよ』と、呆れ顔は、照れ隠しであり、実は嬉しかったのではないでしょうか。
今、考えてみると、母も、意外にセックスは好きだったんじゃないかなぁと思います。
ただ、勝ち気なな性格の為、素直に甘えられないだけで、本当は、可愛い女性なのではとも思います。特に夜の生活に関して言えば。
というのも、夫婦喧嘩は、何故か、自分が寝た後、夜中に始まることが多々ありました。喧嘩の為、目が覚めるのです。
これは、母がセックスを拒んだ為だと確信していますが、実は母は、したいのだけれど、息子に気付かれたくない、聞かれたくないと思ったから、拒んだのでは、と、今は考えています。
振り返ってみると、中学、高校時代は、ラジオの深夜放送を聴き出し、就寝時間が遅くなって、余り夫婦生活を楽しめなかったんだろうなあ。ちょっと反省しています。
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