自宅前に、よしきのチャリがあった。なんだか胸騒ぎがした。
玄関の取っ手を引いたら鍵がかかっていない。
リビングに行くと、おかんが衣服を整えていた。髪は縛ってあるが乱れていて、額や首筋には汗で幾筋も髪の毛が張り付ている。 それに、床にはパンツが脱ぎっぱなしに…。
さっきまで何をしていたのかバレバレじゃないか。
「ゴメンね、テレビを見ながらうたた寝してたの?」
「よしき、来てるんだろ」
「ちょっと前に来たから、あなたの部屋に通しておいたけど」
おれは階段を駆け上がって自分の部屋のドアを開けた。
よしきが俺のベッドに寝転んでマンガを読んでいた。
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