父が姉の部屋から出て来ました。
俺が帰ってきたのをそこで初めて知ったみたいでした。
「ひびき、どうした? 風邪ひいたか?、熱あるんなら、薬飲んで早く寝な」
「熱少しあるんだ、風邪薬飲んで寝るよ」
「そうか、そうしな」
といって父はパチンコに出かけた。
俺は姉の部屋に行ってみた。
姉はベッドで寝ていた。
俺に気がつくと目を開けた。赤い目をしていた。
「どうしたの、ねえちゃん?」
「なにもしてないよ」
「ひびきこそどうしたの、熱あるの、風邪かな」
「熱少しあるんだ、風邪薬のんで寝るよ」
「そう、そうしな」
と、姉との会話。
姉の部屋から出ようとしたとき、あるものに目がいった。
ベッドの下にあった、姉のパンツ。
少し、しわになった、パンツ。
俺の目線がそれにいったのを姉は気がついたようだった。
俺は黙って姉の部屋を出た。
※元投稿はこちら >>