人妻の不倫や浮気、この類いの情報は幾らでも知る事が出来る時に、まさか自分の母親が‥等とは考えもしなかった。
でも現実に見てしまい、その母親が目の前に居る。
相変わらず俺に背を向けたままだが、俺の視線は、いつしか母親じゃ無く、ひとりの女として母親を見てしまう。
今まで何も感じる事の無かった母親の身体‥その後ろ姿を見て居ると、小柄ながら年齢より多少は若く見え、それなりに均整も取れて居る。正面に見える母親の、むっちりとしたヒップ‥そう言う視点で見ると確かに男好きする型をしている。
「お茶のお代わり」俺が言う。
母親は無言でポットからお湯を注ぎ、俺の湯呑みにお茶を注ぎ入れる。
「奴って誰?何処に住んでるん?」
目の前の母親に聞く、黙り込む母親。
「今日が初めてじゃ無いよね‥何時からなん?」
続けざまに聞いてみる。
諦めたようにテーブルを挟み椅子に座ると母親は、ぼそりと話始めた。
奴は同じ地区に住む俺より、ひとつ上の高校生‥学校が違う為に俺は全く見覚えも無かった。
知り合ったのは今年の未だ寒い頃で、昼過ぎに買い物に出た時、店を出ようとしたら突然の夕立に見舞われ、その日に限って両手に抱えるのが、やっとのくらいの買物袋、それに激しい夕立で店の入り口に立ち尽くし、一向に止む気配も無く暫くして少し小雨に成った時に濡れるのを覚悟で店を出て少し歩く間に衣服はずぶ濡れに成った時に偶然、奴が傘を差し出してくれて家まで帰ったのが最初の出会いだったらしい。それは、その時で終わり何日か後に、また偶然にも良く似た時間に奴と出会い、母親は改めて、あの時の礼を言い途中の店で、お茶をご馳走したらしい。
まさか、こんな関係に成るとは、その時は考えもしなく、連絡先を交換したらしい。
そこから毎日、メールを繰り返すように成り、自分でも危ないと思いながらも奴に惹かれて行ったとの事。
その後のメールの話は母親は頑なに内容を話す事は拒んだ。俺には到底、話せないような事をメールで言ってたのだろ。ある日に突然、奴が家に現れ母親は戸惑ったらしいが、父親が単身赴任中で自分自身の渇きに耐え切れず、そのままリビングで‥と話た。
聞いてる俺にしてみたら、何とも腹立たしい話だが、かと言って母親を罵倒して責める気にも成れず。
変な話、二人の事を想像しながら興奮をしてしまってる俺が居た。
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