待ち合わせの駅についたのは昼過ぎだった。
わたしは彼に自分の服装を伝えた。すると、「車で来ているからロータリーに出てきて」との返事が。
この時点で緊張はピークに達して、わたしはロータリーをぐるぐるロボットのように歩き回った。
その時、わたしの左手を一台の黒い車が颯爽と走り抜け、サングラス姿の男性が片手を上げた。
麦さんだった。
軽く挨拶をかわした後、車が走り出した。
ミントガムをくちゃくちゃ噛んでる筋肉質の男性。スピーカーから流れるゆずの『虹』。窓の外を流れるラブホテルの風景。
わたしは目の前のすべてが非現実的に思えた。
***
それからわたしたちは、ホテルに入った。
早速麦さんは服を脱いでシャワーを浴びはじめた。
所在なさげにベッドに座って待っていると、ガウンを羽織った麦さんが出てきた。
そして「なにがしたい?」と処女のわたしに問いかけた。
わたしは「見てみたいです…」と、答えた。
「なにを?」と聞かれたので「おちんちんです…」と正直に答えると、
「じゃあ、先にももが見せて」
と言われた。
服を脱いでベッドの上でパンツ一枚になったわたしを椅子に座って、タバコを咥えつつじっくり見る麦さん。
恥ずかしかった。
わたしが何もできないでいると、見かねた麦さんがベッドに乗って来て、おもむろにわたしの胸をもみはじめた。
自分でするのとは違った手触りが新鮮だった。
やがて、胸を触っていた麦さんはわたしのあそこをパンツの上から優しく触った。
すこし声が漏れてしまった。
みるみるうちにしっとりと濡れてきて、わたしはパンツを脱いだ。
しばらくすると、麦さんの瞳は、しずかな欲望を湛えてうるみ、真剣な表情になってきた。息遣いも荒い。
わたしは麦さんが興奮している事を気配で悟った。
「触ってみる…?」
と言われ、まずは麦さんをガウンの上から触った。かたい感触が肌に当たる。
そしていよいよわたしは麦さんのガウンのボタンをはずした。
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