「そろそろ入れてみる?」
「は……はい。」
同級生なのに敬語になってしまいます。
「着けてね」と手渡されたコンドームも、もちろん生まれて初めて見る物体。どうすればいいか分からずにいると、
「しょうがないなぁ」
と、丸美が着けてくれた。コンドーム装着のために握られただけで、「うぁ」と、気持ちよい声を漏らしてしまうほど敏感だった。
仰向けで股を広げ、膝の裏側を手で押さえ“さあ来い”な姿勢になった丸美に向かって覆い被さっていく。先端がオマ●コに触れる。熱い。その熱さが気持ちいい。
そして、入れる。
夢にまで見た初挿入。ついに初セックス。
エロ漫画とかの挿入シーンには、「ブスリ」とか「グシュリ」とか「ムニュリ」とかいう、“キツイ穴に太い棒がねじ込まれる感じの擬音”が付き物だが、僕の場合はそんな感じではなかったです。
彼女のオマ●コが十二分に濡れていたからか、僕のが細かったからか、彼女のがユルかったからかは分かりませんが、思っていたよりかなり呆気なく、「ヌルっ」と滑り込むように、あっという間に入ってしまいました。チン全体が女肉に包み込まれた感覚は、えも言われぬ心地よさです。「ああ、ついに入れたんだぁ」と感慨に耽っていたら、
「・・・よ」
丸美が何か言ってます。
「?」
「動いていいよっ!」
と繰り返されて、はっとしました。
ピストン開始したのですが・・数回だけ見たことのあるAVのように、いきなり高速ピストンを開始したら・・・
「あぁぁっ」
出ちゃいました。ほんの4~5往復しかしない間に、“イキそう”と思う間もなく、当然「イク」と告げる間もなく果てました。
全身を貫いた快感に身を震わせ、ぐったりと丸美にもたれかかる僕の動作から射精を悟ったのでしょう。丸美は
「あら……イッちゃった?」
と、苦笑い。
あまりの早撃ちにショックを受けるよりも快感の余韻の方が勝っていた状態のまま、目も虚ろにチンを彼女から抜いた時に目に飛び込んできたのは・・・Aです。
ぼくに「丸美=サセコ」と教え、信じるかどうかを丸美と賭けて楽しんでいたAです。僕らがコトを始める際にも「あ、俺は気にしなくてイイから」とか言いながら同じ部屋に居座ったままだったAです。その瞬間まで、Aの存在など忘れていました。
気がつくとAが、ズボンとパンツだけ膝まで下ろして、膝立ちでチンをシコシコしてました。
僕と目が合ったAは
「お前、早すぎだろ(笑)」
と笑った後で
「ちょっと待っとけ、お手本見せてやるから」と言って、ベッドへ上がろうとします。
え?僕の目の前でセックスする気か?
驚きの展開です。“早い”と笑われ、(実際早かったから仕方なし)目の前で挿入したAが早くなくてチンで丸美を感じさせ始めたら、ショックだな・・でも、目の前で生のセックスが見れるなんて、ものすごい経験だしな、と、悔しさと興奮の入り交じった気持ちでいると。
「だめ、もうアレ無いし!」と、丸美がピシャッとシャットアウト。
コンドームが切れていたのでしょう。
つまり、少なくともコンドーム一箱を使いきるくらいの回数を丸美がヤッているわけで・という興奮もわきました。
「ちぇ、肝心なときに・・じゃ、舐めてよ」
と、つきだしたAのチンを、丸美がフェラし始めます。
しばらく舐めていた後で
「で、出るよ」
と、丸美の顔を引き離したかと思うと、
ピュッ
と、丸美の顔にぶっかけました。
生まれて初めて顔射を見ました。
これが、ぼくの初体験です。
Aはぼくの痴態(サセコ話を信じて行動に移した。挙げ句の早漏発射)をひとしきり笑って、丸美がそれを「もうやめなよ~可愛そうよ」と押さえるという屈辱的な時間を過ごすことになりはしたけど、初体験の感動と快感の方が勝っていてあまり気に病みはしませんでした。
ありがたいことにAはそれを学校で言いふらすことはなかったです。
代わりに、Aとの仲が「“いじり”という名のプチいじめ」から、健全な(?)友達関係に近づいた感じです。
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