私が高校生になると、お兄ちゃんは田舎から引っ越してきた。
狭いワンルームから学校に通っていた。
その頃になると、周りの友達も彼氏が出来たとか初体験したとか話題にするようになった。
私はイトコとファーストキスしたなんて言えなかった。
私は、元々エッチなのかな?
初体験してみたいなって思ってた。
しばらく時が過ぎて、イトコのお兄ちゃんとお正月に叔母の家で再会した。
お兄ちゃんも私もあまり会話はしなかった。
お寿司を食べてる最中、お兄ちゃんが納戸にペットボトルのお茶を取りに行ったので、私はさりげなくトイレに行くふりをして近づいた。
私は、お兄ちゃんを○○君と呼んでいた。
当時はまだメールの時代
「たか君」
お兄ちゃんは、ちょっとビクッとして振り返った。
「なに?」
「メールしない?」
「なんで?」
「いいじゃん、したいから。後で交換しよ」
「後で」
大人達が、わちゃわちゃ騒いでる影でこっそりメール交換した。
私とたか君は、暇ができたらしょうもないメールをしてた。
たか君は、彼女欲しいって送ってきて
私は彼氏が欲しいって送ってた
もう普通の親戚かな?って感じだった。
ある日、初体験の話をした。
「たか君は、もうした?」
「まだ、蘭はした?」
「まだー キスはたか君としたけど(笑)」
「覚えてたか(笑)」
「覚えてまーす(笑)」
こんな、やり取りをした後
「今度、たか君の家に行っていい?」って聞いた
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