吉川さん。下の名前は分かりません。色が黒くて、とても細い方でした。東南アジア系の少し日本人離れをした顔をしていました。
その行為は、ほとんど無言で行われました。手コキされる時も、僕は身体を固まらせ、とにかくガマンをしていました。
射精の時は、いつも「クゥッ!」と顔をしかめていたと思います。それが発射の合図となっていたかも知れません。
それを、僕はいつも見ていました。自分でも驚くほどに、白い液体は勢いよく高く舞い上がり、部屋に敷き詰められた新聞紙の上に音をたてて落ちていきます。
おばさんは「気持ちいい?」と僕に聞きながら、汚れた新聞紙を丸めて片付けをしていました。
「子供へのイタズラ。」、周りからみれば、きっとそう見えたに違いありません。でも、僕はそんなことなど考えもしませんでした。
Hなことをしてくれる、Hなことを教えてくれる、優しいおばさん。そんな認識だったと思います。
それでも、いま考えれば怪しいおばさんでした。近所の付き合いは皆無、薄暗いボロアパートに一人で住んでいました。
両親も存在すら知らなかったと思います。もし、知っていても「得たいの知れない人」、そんな感じじゃなかったのでしょうか。
中二の僕が、座ったおばさんの膝の上に寝かされていました。赤ん坊をあやすように「ん~~。」と顔をこすりつけて来ました。
「おばさん、僕は赤ちゃんじゃないって。口と口が当たるよー。」と心の中でつぶやいていました。もちろん、すぐに口が触れました。
「あっ、チューしてしまった。」と思います。一度触れると、もう何回もチュチュチュチュとされました。
これが恥ずかしいのか、興奮してるのか、自分でも分かりません。手コキよりも、ドキドキとしたのを覚えています。
「キスは大人がするもの。」、そんな認識がありました。けど最中は、「あ~、僕チューしてるよ。今、僕チューしてるわぁ。」と考えていました。
長いキスの後に、「ボク~?舌出して。」と言われました。僕の顔を見続けるおばさんの目を見ながら、口を開けて、ゆっくり舌を出していきます。
小さな声で「もっと。もっと出して。」とうながされていきました。僕は目を閉じて、これ以上は無理というところまでギューと出しました。
瞬間、温かいヌルッとした感触に驚きました。目を開けると、おばさんが大きな口を開け、その中から出てきた舌が、僕の舌を舐めていたのです。
衝撃でした。当時、中二の僕に舌と舌が舐め合うという知識はありませんでした。「口と口が重なるもの。」、そう思っていましたから。
「何をしているんだろう?」、舌を出して考えていました。汚いとさえ思いました。
僕の立てた舌を、おばさんが口の中に入れ、何度も唇で挟みながら唾液を持っていかれました。「くすぐったい。」と舌を引っ込めてしまいます。
「出して。」、その度にそう要求されました。舌を出すと吸われ、また出すと吸われます。
この頃、よく涙をぬぐわれました。よくわからないけど、何かを刺激したのだと思います。頬に流れるのを、よくぬぐわれていたのを思い出します。
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